森田芳光監督のデビュー作。なんだか意外な作風だった。
とにかく軽妙な雰囲気でとりとめのない会話がぽんぽんっと連続していく。ところどころ破茶滅茶な演出もはさまり、とっても不思議な作品なんだけど雰囲気はなんだかずーっと明るい。
多分、邦画における日常会話系恋愛コメディの源流にあたるのかなあと想像しつつ、そのジャンルは現在に至るまでにとっても進化を遂げたんだなあと思った。
「せーの。えーテレビ局の人ー?」は思わず笑ってしまったが、それ以外はやはり古さを感じてましまう。逆にいうと、これ系のジャンルはその時代の感覚やセンスを冷凍保存するっていう部分に大きな役割があるんだなあとも。