想像力が働いている時にしか見えないものがある。
多くを語らない打ち上げ花火に、なにを感じるか?
日本三大花火の一つ長岡花火に平和への祈りを託すべく、文脈を与える2時間30分。それを経て見る長岡花火の>>続きを読む
親にキレ散らかす娘の姿に自らを投影し反省を覚える。
結婚直前の婚約破棄により母1人の実家に出戻った主人公、瑞季のもとに母と離婚した父から現金入りの書留が届く。これまでほったらかしだったのに今更なにを>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『花束みたいな恋をした』からサブカルアイコンを削除。そして恋愛における心情機微をより誠実に、つまりはダメな部分もより解像度高く描いたらこうなるんだと思う。
ほぼヒモ状態の元バンドマン太賀さんと、その>>続きを読む
日本では公開前から不謹慎な宣伝により変なかたちで有名になってしまった今作。やっぱりなんか構えて観てしまった自分がいた。
だって冒頭から、いきなり赤ちゃんのぬいぐるみぶっ壊すんだもん。えー!その表現大>>続きを読む
今泉力哉監督のデビュー作ということで鑑賞。
「たま」については『さよなら人類』、あとはタンクトップの石川さんが映画『害虫』で火炎瓶つくって宮崎あおいさんに渡していた、くらいしかイメージがなかったので>>続きを読む
超努力型という才能の活かし方とは?
「伝説のハガキ職人」ツチヤタカユキの自伝書籍の映画化。サクセスストーリー要素は皆無でひたすらに重苦しい。とにかく非常識でコミュ症のツチヤが数々のチャンスを棒に振る>>続きを読む
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"好きになられたら引いちゃう。お願い、だから好きにならないで"
これは主人公のフミが、再開した初恋の相手タモツに向けた言葉。これだけで一筋縄じゃいかない、今泉作品だなあって感じ。
フミはつい最近、>>続きを読む
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うん。これは子どもに観せられるやつじゃないね!
幼少期から日常に妖怪を感じながら成長し、戦場でもたびたびその存在に助けられたことから、畏怖の念を持つ水木しげる先生。妖怪=自然と人間の共存を謳うことが>>続きを読む
ホッピーのプロモーションショートムービー。
YouTubeで公式を鑑賞可能です。
妻に先立たれ、荒んだ生活をおくる國村隼さん演じる男性が居酒屋でのある出会いをきっかけに、、というお話。
タイトルや>>続きを読む
東出くん、三浦透子さん、小林薫さんそれぞれが抱える過去や悩みから再生していく。
目立って悪いところもないんだけど、逆にいうと特徴もあまりないなあ、このキャスト陣だったらもう少しいけたはずだよなあ、と>>続きを読む
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やりすぎだよ。。と思ってしまう程の負の連鎖。
鑑賞後のやるせなさはこれまで体験したことのないレベル。全編をとおしてベイベイが「あのような学校生活でも、他に比べればまだマシだ」というトーンなことに社会全>>続きを読む
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今から見ればとんでもない演技力の3人がメインの胸キュン恋愛モノ。「おっさんぽい」という設定だからこそできる当時32歳の鈴木亮平さんを高校生として起用する離れ技。
凛子→猛男は一目惚れはあったものの、>>続きを読む
もはや死語なのかもしれないけど「セカイ系」を超高品質で実写化したらこんな感じになるという正解。映像はとってもゴージャスだし、バージンバビロンレコードっぽい劇伴がさらに気分を盛り上げる。流石に10代くら>>続きを読む
是枝監督の作品では一番好きかもしれない。テーマを頑張って拡張せず、等身大。露悪的なキャラがいない。なんならちょっぴりみんな嫌な部分もあって、それくらいが温度としてちょうどいい。
小澤征悦さんの台詞「>>続きを読む
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『37セカンズ』のダークサイド版か。そうなると過保護なお母さんの気持ちもちょっとわかってしまいそう、乗れるかな。。
という心配など吹き飛ばす展開!謎が判明するシーン思わず背筋を伸ばしちゃいます。ただ>>続きを読む
母の喪失を静かに描く。淡々とした作品なのだが、映像がとにかくハイクオリティなので飽きることがない。また共感度の高い演技演出脚本は、胸に詰まる強い追体験を生む。21歳の自主制作ということですが、そのレベ>>続きを読む
キャンピングカー車上生活者「現代のノマド=遊牧民」を描く。"私はホームレスではない、ハウスレスだ"の台詞にあるとおり、主人公はノマドとしての生き方に頑固にも似たこだわりがある。放浪生活も町の経済破綻は>>続きを読む
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A24って先鋭的なものばっかりという偏見でしたが、とってもまっすぐなストーリーでした。事故った仲間を病院で夜通し待ちくだびれるワルい友達!うーん王道ですね。
暴力的な兄と、若すぎて頼りない母親との鬱>>続きを読む
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母性を持てない女性の苦悩を描く。
母親への過剰期待はいまだ社会にはびこっており、色々な問題の根源要素ですらあると思います。なので、今作のコンセプトはとても共感するものです。
でも残念ながらこの主人>>続きを読む
二転三転ミステリーを楽しんでいたら、司法制度について深く考えることになる傑作。いくつかのダサダサ演出さえなければとんでもなかったのに。
講義シーンを活用し冤罪と無罪の違いを「冤罪は神のみぞ知る。仮に>>続きを読む
原作未読な私でもわかる鈴木亮平さんの憑依。夜の街で両肩に女性を抱いて「ダーハッハッ!」と高笑うシーン。この笑い声が冴羽獠なのは私でも知ってる。再現しすぎて鳥肌たったわい。
ガンアクションがとにかく最>>続きを読む
和山やま×山下敦弘×綾野剛!混ぜるな危険!!
あの素晴らしい原作がオフビート青春の達人こと山下敦弘監督の手にかかるとこんな素晴らしいものになっちゃうんですね。
『リアリズムの宿』や『苦役列車』で行>>続きを読む
「なんとか笑わせたい写真館のカメラマンvs絶対に笑わない女性」で大正〜昭和あたりの6,70年間くらいを描く。
サイレント演出と全編流れるピアノ劇伴が正直言うと泣き落とし過剰なのだが、普通にいい作品だ>>続きを読む
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『Winny』の松本優作監督の商業デビュー作。
導入からオダギリジョーさんとの2万円問答までは最小の台詞で物語を運ぶ感じが素晴らしかったものの、そのあたりから細かな突っ込みどころが散見。脚本も見るか>>続きを読む
「私は夜間学校の生徒です。
私を月につれてってくれませんか?」
もうダメだ。
別に止められてないけどたまには言いたい。
エ モ す ぎ や し な い か ー !!
1989年設定を表現するため>>続きを読む
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転落人生とその報復が物語の主軸。過去パートの堕ちていく様と、現在パートの復讐準備を交互に描く時間軸交差の手法をとっており、スリリングな展開は鑑賞者を画面に釘づける。
ただ個人的にストーリーにはそこま>>続きを読む
いやあ、なんてこったい。見つかってなさすぎの大傑作。途中から悲しいでもなく嬉しいでもない、謎の涙が出てきました。
いい意味で親の顔が見てみたい、圧倒的「純」でキラキラの小寺さん。登場人物は彼女に魅せ>>続きを読む
冒頭からトルストイたち文豪にケチをつける酔っぱらいたち。芥川や太宰の悪口を言っているサラリーマンを想像すると、愛すべきダメさがわかります。あぁこの感じがカウリスマキだ。
敗者三部作のラストですが、今>>続きを読む
高校生による父親殺し事件の逮捕シーンからはじまるが犯人の顔は見えない。そこから一度過去にさかのぼり学校生活を描写する中で、約3人の生徒に父親との不和を感じさせ、いったい誰が?と思わせるつくり。
事件>>続きを読む
中島歩、井浦新、柄本佑、高良健吾、染谷将太
高良健吾さん監督・脚本の短編なのだが「色気」で連想する俳優さんが全部出てません?それだけでもかなり観る価値あり。
脚本もごく自然で中華屋での中島さん染谷>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前評判どおり期待以上のホラー×タイムリープ。
実は犯人のしぶとさもヒロインのタフネスもホラー史上かなりの上位ランカーなのがいいですよね。
やけっぱちモードだと素っ裸になりたくなるってのがとてもビッ>>続きを読む