似太郎

PLANET OF THE APES 猿の惑星の似太郎のレビュー・感想・評価

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)
4.5
【人間やめた👼】

なんで今更『猿の惑星』をリメイクしたのかバートンの思惑はいまいち理解できないのだが、完全な別モノとして【リ・イマジネーション】したという意味では成功している部類だと感じる。結果、ゲラゲラ笑って楽しめる作品に。

出てくる役者がマーク・ウォールバーグを含めて全員「猿」に見えるティム・バートンらしいブラック・コメディ風SFになっている。

クンクン!?🐶猿の匂いがする!!

ラストのどんでん返しが強烈で、オリジナル版の衝撃(いや笑撃?)をも凌駕した感すらある。徹底的に人間性を小馬鹿にした快作。女猿のヘレナ・ボナム=カーターや老いた猿チャールトン・ヘストン、悪役のティム・ロス…まるで学芸会レベルの演技なのだが、見入ってしまう奇妙な魅力のある作品。

とことん「馬鹿」に徹する辺りはサム・ライミの『キャプテン・スーパーマーケット』を彷彿とさせる感じがあり如何にバートンらしい外連味のあるバカ映画に仕上げている。こんなトチ狂った企画をビッグ・バジェットで作るバートンのスタンスはある意味キ○ガイっぽいものを感じる。まさしく作家性の塊。大いに楽しませてもらいました❗️
似太郎

似太郎