夫殺害容疑者の妻に対する法廷サスペンスドラマ。
原作と脚本は松本清張。
桃井かおりが主演、岩下志麻、柄本明、鹿賀丈史、小林稔侍、丹波哲郎らが共演。
地元の名士である白川酒造の社長と妻の乗った車が埠頭から海に転落した。妻（桃井かおり）は車から脱出して助かったが、夫は死体となって見つかった。車のブレーキ跡はなく、車内からは片方の靴とスパナ―が見つかった。妻は前科四犯の元ホステスで、夫には3億円もの死亡保険がかけられていた。妻は夫殺害容疑で捕まるが、殺害を否定するばかりか、担当の国選弁護人（岩下志麻）や裁判の公判でも横柄で太々しい態度をとる…
本人が容疑否認する中で状況証拠と証人たちの証言で公判が進む。心象的には黒ではあるが決定的な証拠がなく、証人たちの不確実な供述で容疑者が有罪にできるかどうかが焦点。
さらに容疑者が高慢なため、私選弁護人を引き受ける者がおらず国選弁護人がつくことに。
桃井かおりが憎まれ役で悪女の被告を好演し、岩下志麻がクールでフォーカーフェイスの国選弁護士を演じている。
二人の女優のやり取りも見どころで、最終対決は白いスーツに赤いワインで決めてくれます。
はたして裁判の判決は如何に？
2024.4 BS松竹東急で鑑賞（よる8銀座シネマ）
第6回日本アカデミー賞で優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演女優賞、優秀助演男優賞、優秀音楽賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀録音賞を受賞（1978年）
