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ライフ・イズ・ビューティフルのMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

1.5
イタリア終身上院議員でアウシュビッツ生還者のリリアナ・セグレさんは、自身の著書の中で以下のように述べているそうです。

『映画「ライフ・イズ・ビューティフル」はナチスの強制収容所の様子を描いていますが、あの場所に夢などありませんし、家族のドラマなんてありません。
 彼が描いたように物事が運ぶなんてことはあり得ないことなのです。小さな子供は働けないので、収容所に着くとすぐに殺されました。生き延びているのはとても奇妙です。ドイツ兵がくまなく探しているので、隠れていられるというのは不可能です。
 子供がおやつをもらって、ドイツ兵の子供と一緒にピクニックに行くなんてありえません。収容所の中でスピーカーを使って妻と会話するというのも不可能な話です。
 強制収容所でありえたこと、可能だったことは死だけでした。あの映画の中で事実と呼べるのはそれだけです。
 子供が母親と再会するというのは希望を感じさせるとても美しい場面ではありますが、それはハッピーエンドのおとぎ話としての結末にすぎません。』

イスラエルの脚本家・作家・美術評論家のコビ・ニヴという人は『人生は美しいが、ユダヤ人にとってはそうではない』という本を出版しているそうです。

世界中(ユダヤ人は除く?)の大絶賛の中でNegative意見を書くのにビビってしまい、以上、権威ある方々のご意見等を引用させていただきました。

優しい嘘をつくべき相手はこの世を去った。
ユーモアを受け取る相手もいない。
生への希望すらない。
・・・ ワイの認識です。
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