公開年月が第一次世界大戦真っ只中の中にあり、序盤と終盤が現代(第一次世界大戦当時)のイギリス軍を映している………。
が、本編の大筋は田舎娘からフランスの英雄、そして魔女として処刑され悲劇の最期を告げたジャンヌ・ダルクの生涯を基にした物語だった。
罪を贖うよりもむしろ戦意向上的な観点は少なからず感じるがある意味現代にジャンヌ・ダルク魂を確かに感じるのは生きた証でもあるのかもしれない。
本作が1916年とのことを考えると美術もそこそこ良く出来ていた事もあり、女戦士としてのジャンヌ・ダルクの衣装が中々かっこいい。それにキリスト的な部分からジャンヌ・ダルクが神のお告げが聞こえるのもあり合成をそこそこ使っているのもいいし、まあ外せないオルレアン包囲戦もキャストが多いのもあり迫力自体もまあ頑張ってた。
ただやはり敬虔な信者としてのジャンヌ、フランス愛国者としてのジャンヌ、戦士としてのジャンヌ、とさまざな側面を持つジャンヌを丁寧に描写してるのもあり、一人の人間を描いた作品として非常優れている。
余談だが『新デビルマン』ではないので裁判はあるが悪魔による魔界裁判は出てこない