彦次郎

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマンの彦次郎のレビュー・感想・評価

3.7
庵野監督による自主制作版の『帰ってきたウルトラマン』。庵野監督は学生時代から『ウルトラマン』を作成しており本作は”『ウルトラマンDX』の続編、「庵野秀明のウルトラマンが帰ってきた」”(https://type-r.hatenablog.com/entry/20220514/anno_ultramanより引用)という意味らしいです。
あらすじとしては地方都市ヒラツネ市に隕石落下し巨大怪獣バグジュエルが出現、怪獣攻撃隊MATはマットアロー1号を発進させるも攻撃が通じず上層部は核兵器使用を決断するというシリアスなもの。核兵器に反対するのが同僚の身を案じるハヤカワ隊員でその正体がウルトラマンというわけです。ちなみに脚本は岡田斗司夫氏と知って驚きました。驚いたといえばミニチュアの数々は段ボールで制作されたそうでその精巧さは本家円谷版に伍していると思います。
本作の特徴といえば変身したウルトラマンがジャージを着た庵野監督という点でしょう。普通ならずっこけそうな設定ですがウルトラマン愛に満ちているせいか寧ろこちらのほうが『シン・ウルトラマン』より正解な気がしてきます。30分という枠の中でキチンとドラマを成立させた愛すべき自主映画といえましょう。
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