彦次郎

ブルース・リー/死亡の塔の彦次郎のレビュー・感想・評価

ブルース・リー/死亡の塔(1980年製作の映画)
3.4
截拳道の達人である兄ビリー(『死亡遊戯』の主人公と同一らしい)を殺された弟ボビーの復讐を描いたカンフーアクション。
ジャケットからはブルース・リーが主役にしか思えませんが殺される兄がビリーがブルース・リーということで知らずに見た視聴者をも『死亡の塔』に誘う仕様です。ブルース・リー本人が死んでいるため僅かな未使用フィルムと過去作からの引用と代役(主演のボビーが演じている)で作られたという曰く付きです。日本人としては日本を舞台(新宿の繁華街は謎めいたセットになっているけど)に選んでもらった点は嬉しくもあります。でもブルース・リーならヘリから墜落しても無事なくらい無敵でいてほしいとか残念さもやはり感じるところです。
たぶんブルース・リーが全面に押し出されていそうで全然違うパチモノ具合が評価の分かれ目だと推察されますが作品自体はそう悪くないと思います。ボビーを演じたタン・ロンのアクションは頑張っているしラストバトルの相手も意外性はあります。
感電廊下の仕掛けもなかなか面白かったですけどラストで電源切り忘れたところを歩いていきそうな気が…。まあ細かいところはさておき拘らなければカンフーアクションとして楽しめる作品だと思います。
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