彦次郎

007 スカイフォールの彦次郎のレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
3.8
トルコのミッションで味方に誤射され消息不明となった英国諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描いたシリーズ第23作目、6代目ダニエル・クレイグでは3作目になるスパイアクション。
峡谷に落下しても五体満足な不死身さなのに復職テストではまるで駄目という修羅場でしか真価を発揮できない辺りはまさにプロスパイです。名前と女好きで凄腕以外は謎な男だった彼の生家が出てくるのはちょっと意外でした。シリーズのマンネリ防止ではあるでしょうがミステリアスさが少し薄れた気もします。
実は全シリーズからの登場も含めると7作出ている豪胆さと冷淡さの鬼上司Mですが今作はもう1人の主人公のような存在感でした。気のせいかボンドガールがいなかったのは彼女がいたからかもしれません。
ダニエル・クレイグ版の敵は印象的ですが今回もMを恨みつつ「ママ」呼ばわりで執着しているサイバーテロリスト(この肩書はありがちだが)で過去の因縁で義歯というなかなか味わい深い人でした。
イブの正体やQの登場などが楽しめました。
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