’79年のお正月映画でした。
『サタデーナイトフィーバー』で人気爆発のジョン・トラボルタが、
勢いに乗ってオリビア・ニュートン・ジョンとの共演。
夏の日の恋に落ちたダニー(トラボルタ)とサンディ(ニュートン・ジョン)。
夏の終わりとともに二人は別れた。
サンディにとってダニーは理想の人。
夏休みが終わって、
サンディが偶然にダニーのいる高校に転校してきた。
そこで再会したダニーは、
夏の思い出の人でなく、
『T・バーズ』という不良グループのリーダーだった・・・
当時、結構感激した覚えがあり、
改めて若いころの感受性は鋭いなあと思ってみました。
お嬢様のオリビアと不良のトラボルタの、一見叶わぬ恋。
「ああ~っ、もう」とじれったい思いをしながら観ていたあの頃。
主演の二人をはじめ、
みんなしわしわのティーンズで、
当時はほとんど気にならなかったけど、
今回は気になってしまった。
でも、
主演二人の魅力は相当なもので、
トラボルタなんてどちらかというと下品な顔つきをしているのだが、
踊りだすとめちゃくちゃカッコいい。
オリビアのお嬢様スタイルから、
ラストのヤンキースタイルへの変身の見事なこと。
そしてウエストが細い!
お腹の中に詰まっているのは同じはずなのに、
何なんだと思うくらい細い。
劇中に流れる二十数曲のナンバーも楽しく、
ドライブ・イン・シアターでは、
『マックィーンの絶対の危機』が上映されてたりする。
クライマックスの、
ライバル『スコーピオンズ』とのカーレースも、
カメラが頑張ってなかなかの見せ場になっている。
ミュージカルとしての演出はちょっと雑だし、
群衆シーンのダイナミズムがないのが惜しい。
『アメリカン・グラフィティ』のように、
ノスタルジィに浸れないのはちょっと残念ですが、
漫画的演出も相まって、
ラストまで無邪気に観られるのはうれしい。
なんか昔のアルバムを観ているような気分になりました。