"セルフポートレート絵画の先駆者"とも呼ばれる、メキシコの現代絵画を代表する画家の一人フリーダ・カーロの伝記映画。
"La llorona"♪
ロバート・ロドリゲス監督作品の印象が強いサルマ・ハエック。単独主演作は初鑑賞。本作では、主演だけでなく、プロデューサーも兼ねているとのこと。
交通事故による大怪我、"セックスビースト"な夫ディエゴ、メキシコ革命。画家フリーダが辿った波乱万丈の人生を表すかのように、映画も、芸術的で、情熱的で、フィクションかと疑ってしまうほどドラマチックだった。こればかりは仕方ないのだが、スペイン語で制作されていればもっと良かったな〜。
サルマ・ハエック扮するフリーダ。繋がった眉毛が特徴的な、情熱的でタフな美しい女性。彼女の描く絵画は、どれも彼女の個性と人間味に溢れていて、強く心に訴えてくるものがあった。
アカデミー賞を獲得したメキシカンな音楽、ファンタジックな"動く絵画"演出、メキシカンな衣装や髪型、絵画のようなカラフルな映像美も魅力的だった。
アステカ時代から伝わるメキシコ伝統のコーンスープ・ポソレがとても美味しそう。
脇を固める役者たち。『スパイダーマン2』ドクター・オクトパス役のアルフレッド・モリーナ。米国副大統領にもなったネルソン・ロックフェラー役にエドワード・ノートン。メキシコに亡命したロシアの革命家トロツキー役にジェフリー・ラッシュ。
アルフレッド・モリーナ扮するリベラが強烈。"just a fuck like a handshake"という"名言"を吐くセックスビースト。フリーダにとって最高の友達であり、最低の夫。役作りで23kgもの増量をしたらしい。
・制作時、サルマ・ハエックはハーヴェイ・ワインスタインから、セクハラと人種差別によるパワハラを受けた。
イーベル画。壁画。
"I had two big accidents in my life Diego, the trolley and you... You are by far the worse."
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