映画鑑賞のおさる

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの映画鑑賞のおさるのレビュー・感想・評価

3.8
マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ共演の人間ドラマ。過去のトラウマから心を開くことができず非行に走る天才青年と、それに向き合う心理学者の交流を描く。

アカデミー脚本賞、助演男優賞を取っただけあり見ごたえのある作品だった。マット・デイモンは、天才的かつひねくれ者の主人公にピッタリはまっていたし、ロビン・ウィリアムズもさすがの演技力だった。

才能を持て余すなんてもったいないと思いながらも、本人が望む人生を送るのが当然だとも思う。そんな相反する2つの考えがいったりきたりして、幸せな人生とは何かというのを考えさせられる内容になっていた。

主人公の才能を見出した大学教授はすごいと思うが、主人公に考え方を押し付けようとするのはちょっと違うのではと思った。ただ、そうしたくなる気持ちもわかるので、人間の勝手さというのも良く伝わってきた。

映画の内容とはあまり関係ないが、主人公をみていると、自分にもこんな才能があったらなと感じた。才能を活かした仕事について、裕福な生活を送るなんて幸せだろうなと思う。まあ、どんな人生を送っても悩みがなくなるわけではないのだろうけど。

ちなみにこの映画、悪名高いハーヴェイ・ワインスタインのプロデュースした映画なのでちょっと観るのを躊躇した。映画自体に悪さはないのだが、どうしても引っかかってしまうというのが正直なところ(映画自体は面白かったが)。被害者のみならず、映画好きに対しても罪深いことをしてくれたなと思った。