Nana

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのNanaのレビュー・感想・評価

3.5
ハーバード在学中のマット・デイモンとベン・アフレック脚本で多くの賞を受賞したヒューマンドラマ。
プロデュースがタラちゃんの作品を多くプロデュースしてるローレンスベンダー。監督は「私はロランス」のガス・ヴァン・サント。

天才的な頭脳を持ちながら、幼少期のトラウマから人を傷つけてしまう青年(マット・デイモン)と、彼の心の傷を癒そうとする精神科医(ロビン・ウィリアムズ)のストーリー。

ジェイソン・ボーンになる前のマット・デイモンが透明感があってキラキラしてるし、ベン・アフレックも細いのにびっくり。弟のケイシーアフレックはあまり変わってないけど、馬鹿っぷりが良かったです。

評判の良い作品ですが、私にはあまりハマりませんでした。
ウィルがハーバードの学生に本の引用をしてるってディスるシーンがあるけど、ウィル自身が引用ばかりだし。
「君は悪くない」って言われて急に心を開くのも唐突すぎる感じがしました。
里親から性的被害を受けて罪悪感から心を閉ざしてたとすると、あまりにも安易なオチだし。

あと親友のベン・アフレックがいい人過ぎる。自分たちとつるんでた仲間が、1人だけエリートコースに乗るのを心から喜べる人っているのかな。いつまでも俺たちとバカやろうぜって、つきまとう方が私には自然に思えるんだけど。

それにアメリカは違うかも、だけど学歴もなく犯罪歴があって性格的に問題アリの青年を、あんなに企業や省庁が欲しがるだろうか。

など、最後までいろいろ違和感を感じてしまいました。

それでもこの作品が評価されているのはロビン・ウィリアムズの優しさと傷ついた者を包み込むような雰囲気ではないかしら。
マット・デイモンもネアカに見せて根が暗い役がよく似合っていたし、彼女との出会いからラブラブまでのムードも良かった。
しっかり最後まで描かないで、これからハッピーになるんだなって期待させるエンディングも好き。
Nana

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