あつぼう

マイ・ボディガードのあつぼうのレビュー・感想・評価

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
4.0
ボディガードと少女の心温まる交流と壮絶な復讐劇を緊迫感溢れるタッチで描いてます。
監督は【トップガン】【トゥルー・ロマンス】のトニー・スコット。
独特のカメラワークはこの映画でも健在で、そのカメラワークが見事にマッチしてました。

約2時間半の上映時間やけど、全く苦にならないぐらい面白い。前半と後半では違う映画を観てるような温度差があるのですが、後半のバイオレンス感がエグイ。R-15指定になったのは後半の壮絶な復讐劇のせいでしょうね。
このエグイ復讐劇も人間の感情として理解は出来る行動なんです。

デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングは天才俳優ですね。2人の演技は観るものをグイグイと映画に惹きこんでいきます。前半の2人の心温まるシーンがいいんです。そりゃダコタ・ファニングのあの笑顔を見せられたら、最初は仕事って割り切ってたデンゼル・ワシントンの凍った心が溶けていくのが分かります。やっぱり映画ってキャストが大事やなって思いました。

この映画を観て南米の怖さが分かりました。南米では60分に1人が誘拐されてるらしいです。そしてそのうちの70%が生きて帰れない・・・。
身代金目的の誘拐なんで金さえ手に入れば人の命など何とも思ってないのが怖いです。その中にはこの映画のように子供が誘拐されるケースも多々あるので哀しくなります。

少しだけ贅沢な事をいうと、もう少し主人公の過去を描いてほしかったです。って言うのも主人公の手の甲の傷など映像では何度も見せるけど、説明がないんですよね。でもそんなに気にならないぐらい面白かったから、まぁ~いいか。
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