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奇跡のcalanqueのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡(2011年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

震災のわりと直後に公開されていて、電車の中でぼんやりと広告を眺めていた思い出があります。

鹿児島の風景が素敵です。
毎日、桜島が見えて火山灰が当たり前のように降る生活ってどんなものなんだろう…。

大人の身勝手に振り回される子供ほど可哀想なものはない…と個人的に思っているため、家族4人での生活を諦めきれないお兄ちゃんの姿が辛かったです。
兄と反対に、弟は色々な事を我慢しつつも、新しい環境を楽しいものにしようと努力しています。その姿もまたいじらしくて泣けてきます。
子供って、大人が思っている以上に周りの事をよく見て、色々な事を理解しているものですよね…そういう子供の姿を自然に描いてるあたり、さすがです。

最後、家族がもう元に戻らない事を悟り、今の生活を受け入れようとするお兄ちゃんの表情が良かった。
こうやって、少しずつ大人になっていくのね…。

そして!オダギリジョーのバンドマン姿の破壊力の強さよ…。

くるり「最終列車」も良いなぁ…と思って聴いてたら鉄道繋がりで「タモリ倶楽部」の事を思い出した。終わっちゃうのか、寂しいなと思って何となく憂鬱な気分になったのでした。
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