蜘蛛マン

ダークナイトの蜘蛛マンのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.3
ひさびさに観ましたけどめちゃくちゃ面白いですね。
やっぱりジョーカーが突き抜けてるのが本作の最大の見どころかと。次になにしてくるか分からないってやっぱ怖い。目的が分からないって怖い。狂気と混沌の象徴であり、人の奥底に潜む悪の媒介でもある。体現したヒースレジャーの演技も圧倒的だと思います。
ホアキンの方のジョーカーも傑作だと思ってるんですが、あちらは生い立ちと社会にジョーカー誕生を因果づけてましたからね。そんな社会派ジョーカーも大好きなんですが、ヒースのジョーカーのどこからともなく湧いてきた悪の化身ってのも痺れますね。なんにも因果づけられないのって近代人は耐えられないですよね。どこにもジョーカーの理屈や理由が見出せないから、つい自分の内面の悪と目が合ってしまうのかもしれませんね。

あと相変わらずバットマンが弱いのがすごい好きです。愚直に頑張ってるのに全然上手くいかないバットマン。愛らしい。脇を固める老人二人も愛らしい。
ハービーデントの闇堕ちだけはちょっと違和感ありましたけどね。いきなりそこまで堕ちますかね。彼に関してはもう一展開ドラマがあっても良かった気がしますが、欲張りすぎですかね。
ジョーカーの新作が楽しみです。
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