がちゃん

僕の彼女はサイボーグのがちゃんのレビュー・感想・評価

僕の彼女はサイボーグ(2008年製作の映画)
3.4
ひょんなことから未来や過去から人間がやってきて、カルチャー・ショックに戸惑いながらお笑いを詰め込んでいくという、いわゆる『タイム・スリップ・コメディ』には、心底辟易している私ですが、
『ターミネーター2』や『バック・トゥー・ザ・フューチャー』や『ピノキオ』を混ぜ合わせたようなストーリーに、自身の監督作、『猟奇的な彼女』のスパイスを加えたような本作は、なかなか楽しめました。

ストーリーを説明していくと訳が分からなくなるので控えますが、
未来から、小出恵介を守るため送り込まれてきたサイボーグ綾瀬はるかが大活躍します。

序盤はコメディかなと思ってみていたら、途中から恋愛ものになり、ノスタルジィに浸るストーリーに変わった後、クライマックスでは大災害パニックムービーになる。
こんなに忙しい作品もめったにない。

中盤の、小出の過去の思い出の地にタイムトリップするシーンは、
詩情豊かで大変気に入りました。

ただ、
ラストはもう少し整理できなかったかな。
とても慌ただしくストーリーを捏ね上げてる感が残念。

往々にして、
タイムスリップ物はラストが説明臭くなってしまいますが、
本作もその例にもれなかった。

吉高由里子がちょこっと出演。
竹中直人のコメディ演技があいかわらず空回りしてた。

余談ですが、劇中学校に立てこもって男が銃を乱射する場面があるのですが、そのロケに使われていたのが、統廃合によっていまはなくなってしまった私の母校なんです。

別の意味で懐かしかったです。
その懐かしさで採点は少しおまけします^^

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