HAYATO

ALWAYS 三丁目の夕日’64のHAYATOのレビュー・感想・評価

ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012年製作の映画)
4.2
2024年143本目
通算1900本目!
『ゴジラ-1.0』で話題を攫った山崎貴監督の『ALWAYS』シリーズ第3弾
西岸良平原作のコミックをもとに、昭和30年代の東京下町に暮らす人々の悲喜こもごもを描く。
前作から5年後の1964年、東京オリンピック開催年を舞台としている。
小説家の茶川は、妻・ヒロミの妊娠に幸せを感じていたが、仕事では新人に人気を奪われて苦悩していた。そんな中、鈴木オートの従業員・六子は、青年医師・菊池にほのかな恋心を抱くが…。
吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希らお馴染みのキャストに加え、染谷将太、森山未來、大森南朋、高畑淳子らが出演。
なんと素晴らしき音楽。佐藤直紀さんが手がけた珠玉の名曲はシリーズに欠かせない要素。シリーズを完走して改めて思ったけど、これまで見てきた邦画の音楽史上1番好きかもしれない。特に、“希望を胸に”のメロディが最高だ。
模型飛行機が路地裏から大通り、東京タワーまでの景色を見せながら飛んでいく1作目を彷彿とさせる演出で幕を開ける本作。東京タワーが完成していたり、一平や淳之介が大きく成長していたり、カラーテレビが家庭にやってきたりと、序盤から作中での時の流れを感じた。
VFXやセット、ミニチュア等を駆使して再現された昭和30年代の街並みは相変わらず見事であり、当時を知らなくても遺伝子レベルで懐かしさを抱かせる。
初心な恋愛模様や父親の不器用な愛。物語は優しさと温かさに満ちていて、昭和人情の素晴らしさが詰まった世界に心ゆくまで浸ることができた。
続きが見てえ。
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