彦次郎

アヴェ・マリアのガンマンの彦次郎のレビュー・感想・評価

アヴェ・マリアのガンマン(1969年製作の映画)
3.3
記憶喪失の青年セバスチャンがラファエルを救ったことで父親ホアン将軍が母親アンナと愛人トマスによって殺されたことを知り父親の仇を討とうとする西部劇。
ギリシア悲劇にして復讐譚『オレステイア』を翻案したものとのことですがアヴェ・マリアは何を意味するのか。調べてみても”「Ave Maria」は、「こんにちは、マリア」を意味する言葉です。”(https://www.phonim.com/post/what-is-ave-mariaより引用)とあるのでなおさら意味不明ですが本筋とは関係ないので忘れることにします。
救った男が実は幼馴染だったとかかなりご都合的な設定ですが母親の裏切りという陰惨さが作品世界を覆っているため気になりませんでした。その母親アンナですが演じたルチアナ・パルッツィは『007 サンダーボール作戦』でボンドガールを演じたほどの美人なので悪党トマスが懸想するのも無理からぬところ。個人的には生き別れの姉イザベラの方が美人に見えますが、その悪女たるアンナが最後に母親として愛情をイザベラに示すところは印象に残りました。
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