ゴン吉

風とライオンのゴン吉のレビュー・感想・評価

風とライオン(1975年製作の映画)
4.0
モロッコの族長の生き様を描いた歴史アクションドラマ。
ショーン・コネリーが主演、キャンディス・バーゲンがヒロインを演じ、ブライアン・キース、ジョン・ヒューストンらが共演。 

1904年、モロッコのタンジールが舞台。
アメリカ人の夫人(キャンディス・バーゲン)と息子、娘の三人が、リフ族の首長ムーレイ・エル・ライズリ(ショーン・コネリー)率いるベルベル人の山賊にさらわれる。アメリカ合衆国のセオドア・ルーズヴェルト大統領(ブライアン・キース)は艦隊を派遣して救出しようとする....

主人公のライズリーは1904年に誘拐事件をおこした実在のベルベル人の族長。
当時の欧米の領土拡大政策に翻弄されたアフリカのモロッコが舞台で、本作でもドイツとアメリカの思惑が交差する。
そんな中で、捕らわれの身となったアメリカ人家族が、山賊のライズリと不思議な絆を深めていく。
終盤はアメリカ人家族によるまさかの行動でどんでん返しがおきて驚かされた。
「また会おう 風になびく黄金の雲となって」 
ラストは合衆国大統領とライズリの生き様の違いが心に響く。
「私はライオンのごとく 縄張りに とどまり 貴君は風のごとく とどまる地を知らず」 

2024.4 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:益江貴子)
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