このレビューはネタバレを含みます
いやー、すごいよかった。号泣
親が子を思う愛、子が親を思う愛、そして恋人への愛。
愛の力がテーマの映画だった。
愛は科学や物理を超えた説明のできない力なんだとアンハサウェイが真剣に訴える。
たしかに、アンハサウェイの恋人がたどり着いた星が正解の星だったし、クーパーが二進法でブラックホールのデータを本棚から娘に伝えられたのも、愛の力であると思う。
それと映画の構成として伏線回収が鮮やかで、絶望と希望、愛と裏切りなどの感情描写が綺麗。
宇宙の映像も圧巻で、時間の流れの不思議さに感動した。
ブラックホール付近では、いわゆる浦島太郎現象で滞在時間1時間で地球は7年も過ぎてしまう。
そんな時に思うようにことが進まないなんて観ててストレスでハゲそうだった。
これはスクリーンで観たかったな、、
個人的なハイライトはクーパーが大人になったマーフとテレビ電話で再会するシーン。号泣です。
それとあらためて時間について考えさせらた。
時間は誰もが平等に持っているもので、ある意味一番大切なものでもあると思う。
その時間を行き来できるような世界には到底理解は追いつかないけれど、大切な人と過ごす時間を犠牲にしてでも人類のために旅立ったクーパーはすごすぎる。
誰かが行かなければいけない時に自分は大切な人を置いてでも率先していけるだろうか、、
男としてそうでありたいと思う反面、残された人のことを思うととても複雑だ。
戦時中の特攻隊にも通じるところがあるけれど、これはとても難しい問題だと思う。
人は誰もが時間と等しく向き合っている。
若い時は無限に続くと思っていた人生の時間。
気づけば平均寿命でいうともう三分の一ないくらいまできた。
無駄な時間なんて1秒も無いと再実感した。