アーフェリム!を配信している動画配信サービス

『アーフェリム!』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

アーフェリム!
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

アーフェリム!が配信されているサービス一覧

アーフェリム!が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『アーフェリム!』に投稿された感想・評価

sashaice

sashaiceの感想・評価

4.0
どれだけ悲惨で都合の悪い歴史でもそれを変えることはできない。
歴史修正主義の圧力が強くあまり描かれて来なかったルーマニアの黒歴史(19世紀初頭ワラキアにて、ロマ人ジプシーの奴隷制)をユーモアを交えてシャープに描く。まさにルーマニア版西部劇。実際に当時の教会に残っている史実を参考にしながら作られたため、結構事実に近しい内容なのでは。当時の支配者や農民、正教会、司祭がロマ人にどのような惨たらしい態度を取っていたかがわかる。
貴族に雇われて妻と浮気したあとに窃盗をして逃げたジプシーを追う法執行官と見習いの息子の話。コンスタンティンがジプシーは人間か?を問う描写が印象的。奴隷制、暴力、恐喝、隠蔽、差別、汚職。人種や宗教の区別だけで顔も名前も人権も不当に剥奪された人々への正義と、歴史修正主義への抵抗を根底に置いた貴重な作品。司祭の偏見に満ちた見解も面白かった。"悪魔の群れの構成員はもみあげのユダヤ人だ"とか、"ユダヤはだまし、トルコは蛮行に出る。愛と敬意のルーマニアは苦しめられる。ドイツ人はタバコが好き、ハンガリー人は大食漢。トルコ人は多妻。"最後のアラブ人は歯が多い、、?"でちょっと笑ってしまった。
ギルド

ギルドの感想・評価

4.4
【暴言の根幹は縦割り社会の摩擦にあり】
地主の金を盗んで逃げた奴隷を追う法執行官と息子を描いたヒューマンドラマ映画。

JAIHOで初ラドゥ・ジュデ作品を見ました!
19世紀のルーマニアを舞台にロマ民族を奴隷として扱ってきた歴史を風刺したコメディ・ドラマで、ドゥニ・ヴィルヌーヴの作家性にブラックユーモアを掛け合わせた作品に感じました。

「社会に抗うも、社会のシステムの中では駒・歯車として逆らえない」「世界は綺麗に見えているけど、裏には縦割り社会が存在してその受難を受け入れる」…がドゥニ・ヴィルヌーヴの主題の一つだと思う。本作はそういった要素を踏襲しつつも、軋轢をブラックユーモアに描くところに魅力があると感じました。

法執行官は至る所で暴言を吐き、「公正になる」と謳うもコレラと思われると態度を思い切り変えて罵倒したり、外国人や貴族へ本音と建前を使い分けるペルソナを実行する「手のひら返し」を平然とするクズをします。
当初は救いのなさを感じるけれども、物語が進むにつれてその「手のひら返し」する行為の裏側の不平・軋轢に笑いながらもキレてる、というオーラに徐々に変わるのが魅力的に感じました。

同じ穴の狢、同じ釜の飯を食う、というのが似合う映画で19世紀当時の奴隷社会を風刺した映画ではあるが現代社会にも通ずるものが幾つか存在して現実と地続きにして、でもユーモア溢れるタッチに昇華したのは面白かったです。

この映画で印象的だったのは「役職ごとに人間の暴力性を孕んでいるけど、そこに摩擦が生じている」ことで、それが顕になるのが司祭と法執行官のやり取りだと思う。
冒頭には司祭と法執行官とのやり取りがあって、猫を被る法執行官が垣間見える。けれども帰路の途中で見る人形劇では司祭に暴力を振るう姿に法執行官も民衆も笑っているギャップが見える。
行きで司祭と法執行官が出会った野道も、帰りでは捕まえた奴隷を担いで司祭と同じ立ち振る舞いを法執行官が行う。
ここに、役職ごとに暴力性を孕んでいるというか「不平不満」の摩擦から人間は徐々に攻撃的になる人間社会のコミュニケーションそのものを描いているのが面白かったです。
人間を馬車の馬のように歩かせる姿と馬車に乗る姿をわざと同じ絵面に乗せる姿も相まって、奴隷のように人を動かす行為を様々な形で投影して更に現実社会に地続きさせるのが強烈でした。

そんな摩擦や「公正さ」であることは文字通りになるのではなく、「情を与えて社会に抗っても駒として逆らえないどうしようもなさ」に仕方なく「公正」に振る舞う抑圧を見せた傑作でした!


ラドゥ・ジュデ作品を見たくてJAIHOに登録して、近日中に「I Do Not Care If We Go Down in History as Barbarians」も配信されるのでそれも見ようと思います!
菩薩

菩薩の感想・評価

3.3
何を楽しむべき映画なのかが最後までよく分からなかったが、おそらくこの沸き立つ「愚かだ…」の感情こそが大事なのだろう。悪の序列を終始見せられている様で、始めは嫌な奴だと思っていても終盤につれてまだマシだなと思えてしまう様になる。宗教であったり金銭であったりを元に発生していく権力の構造を維持させる為に蔑ろにされる人間性と言うのは今の時代も変わらぬわけだし。ここからどれだけ進化したのだ?と言うのが本作の主張なのかもしれないし、『お嬢さん』とは対極の男子諸君が股間を押さえてしまう様な最終盤の展開は有害な男性性に対しての監督なりの抵抗の形なのかもしれない。にしてもほんと貴族の帽子のデザイン何よあれ…。

『アーフェリム!』に似ている作品

アギーレ/神の怒り

製作国:

上映時間:

93分

ジャンル:

3.8

あらすじ

16世紀、アマゾンの奥地に黄金郷を求めたスペイン探検隊の実話が原作。最後の峠を越えたところで厳しい自然に阻まれ、食料も底をつき探検隊は内部崩壊してゆく。

シマロン

製作国:

上映時間:

124分

ジャンル:

3.4

あらすじ

1889年、オクラホマ。家族の期待を背負い、土地の獲得競争に参加したヤンシーは、女に騙され土地を奪われてしまう。その後妻のサブラと共に辺境の土地・オセイジにたどり着いた彼は、自ら新聞社を立…

>>続きを読む

トゥー・ダスト

製作国:

上映時間:

92分
3.2

あらすじ

妻を亡くした敬虔なユダヤ教信者の男。悲しみを癒す方法は、妻の“腐敗”の行方を知ることだった。哀しく優しい弔いの旅を描くM・ブロデリック主演の奇想天外コメディ。トライベッカ映画祭観客賞受賞。

大いなる幻影

製作国:

上映時間:

117分

ジャンル:

3.8

あらすじ

第一次世界大戦。マレシャル中尉とポアルディウ大尉はドイツ軍の捕虜となる。同じ軍人ながら、出自に身分差がある2人の間には溝が生じていた。そんななか、所長のフォン・ラウフェンシュタインは敵国の…

>>続きを読む

白いリボン

上映日:

2010年12月04日

製作国:

上映時間:

144分

ジャンル:

3.6

あらすじ

オーストリアの名匠ミヒャエル・ハネケが、第一次世界大戦前夜の北ドイツの小さな村を舞台に、連続する不吉な出来事や迫りくる不穏な世界の足音を描き、ナチスの台頭を予感させて国際的に高い評価を受け…

>>続きを読む

女は男の未来だ

製作国:

上映時間:

88分

ジャンル:

配給:

  • ギャガ
3.5

あらすじ

大学で美術講師をしているムノは、初雪が降った日、学生時代の先輩で映画監督をしているホンジュンと久々に再会する。昼間から中華料理店で酒を酌み交わしていた2人は、かつて2人が付き合っていた女・…

>>続きを読む