ろーしゃーく

同期のろーしゃーくのレビュー・感想・評価

同期(2011年製作の映画)
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「なんか2時間サスペンスみたいなテイストだなぁ」と思いながら観てたら、WOWOWのドラマW枠ってので作られた作品なのね。納得。
原作は今野敏さんという方の同名小説という事で、何がとは言いませんがこちらもなるほどなぁという感じ。

そもそも蘇我は何の為にどこに潜入していたのか?大物フィクサーの八十島爺は何をする為に蘇我と通じていたのか?カモフラージュで蘇我を犯人に仕立て上げたのに1人の刑事が事実に辿り着いただけで無しにしちゃダメじゃないか?アメリカの工作員さんとどめ刺さないし意外と甘くないか?ミッション失敗してるけど大手を振って帰国されて大丈夫ですか?などなどなど、本筋の部分がかなり飲み込めなかったので、その辺りは「まぁなんでも良いか」というテンションに落ち着いてしまいました。

竹中直人さん& 渡辺哲さん演じるベテラン同期デカコンビはめっちゃ良かったし、怖がってる栗山千明さんに「そっか…そうだよね?」とか呑気に言っちゃう松田龍平さんの抜け作加減も最高だったし、ムロツヨシさんの存在感もナイスだったので、まぁいいかとは思いますが。

特にやっぱり竹中直人さんが最高で、何考えてるか分からないやる気なさそうな登場から、一見サボってるように見えて彼なりのやり方でしっかり成果を残すというキャラの説得力が凄まじかったですね。

そんな竹中直人さんと同じ画面に映る、MC IKKUくんこと駒木根隆介さんとMC TOMくんこと水澤紳吾さんを見られるという一点だけ取っても、とても良い作品です(断言)。
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