ハレルヤ

明日へのハレルヤのレビュー・感想・評価

明日へ(2014年製作の映画)
3.8
大手スーパーで働く2児の母であるソニ。優秀な勤務成績で正社員への昇格を目前にしたある日。いきなり会社からパート全員を解雇し外部委託するという決断が成され窮地に陥る。不当な解雇されたパートたちは団結し、会社と対峙する社会派ドラマ。

韓国のドラマらしく、コメディらしさも含めた作風なのかなと思いきや、ガッツリ真面目モード。突然の解雇通知に戸惑うパートの女性たち。労働組合を立ち上げても交渉の場は設けてもらえず、ついにストライキという強行手段に。

それに警察や暴漢を使った武力行使で制圧する会社側。それでも諦めず抗議を続ける主人公たち。ラストでは団結の強さを感じさせるものでした。

立場の弱いものは問答無用で切り捨てる。韓国の劣悪な労働環境が浮き彫りになった内容でした。バイト代もろくに支払われないソニの息子の姿にもその一端が伺えました。

明るそうなパッケージと裏腹に、苦しさが自分の胸に迫ってくるような作品。かなりの見応えを感じた一作でした。
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