ルーク大佐

レッド・スパローのルーク大佐のレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
3.8
CIAやKGBや民間軍事会社などの女性工作員がロシアを舞台にスパイ活動に従事、バッタバッタとロシア人のゴロツキを地獄に送り込むような映画やドラマはよく見かける。

『ハンガーゲームシリーズ』のジェニファー&フランシスコンビの作品なので、てっきり派手な銃撃戦や殺人バトルで魅せる話かと思った。

予想外のテイストのエスピオナージストーリーだった。
派手ではなく、重厚でシリアスな情報戦である。
肉弾戦や拷問シーンは用意されているものの、それがウリではない。
祖国と敵国アメリカ諜報機関の間で揺れ動く女性工作員の内面に迫るものだ。長尺映画だが、飽きることなく集中できたのは、ジェニファー、ジョエル・エドガートンら主役をはじめ脇役の演技力だろう。

特にプーチン似のエリート幹部の演技は緊迫感があった。
ジェニファーの叔父役だが、国家と家族のどちらを信じるべきか。
その葛藤を巧みに演じていた。

初見の映画であるが、なかなかのシブいストーリーだ。
ドンデン返しもキマッテいる。
ルーク大佐

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