うみこ

君の名前で僕を呼んでのうみこのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
私のイタリア、広く言えば海外の憧れを全部詰めたような映画だった。明暗の使い方が美しい。特に太陽の光が当たっているすべてのシーンは日本の太陽とは違う太陽があると思ったほどイタリアの太陽だった。
桃のシーンが一番印象に残った。桃から精液が垂れているシーンのエロさは新しい発見だった。それをオリヴァーが舐めようとするシーンも。そのあたりの2人のやりとりが好きだった。
すごく喋る人たちをみるお父さんの目がツボだった。
ユダヤとかラテンとか偉人の名前とか知識がないとわからない単語がいっぱい出てきてその辺が難しかった。
互いを呼び合うことにこんなに意味を見出せるのは2人が結ばれないからできることかもしれない。腕が取れている彫刻が完全体の彫刻より美しいようにこの手の作品がハッピーエンドで終わらないのはそれと引き換えに美しさを備えているからかもしれない。
うみこ

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