このレビューはネタバレを含みます
北で家族と慎ましやかに暮らしているごく普通の漁師が、船のエンジンの故障で不本意に南に流されてしまう
スパイ容疑をかけられ理不尽な取り調べまで…
証拠不十分でスパイ容疑が晴れたあとも、家族の元に帰りたがってる漁師に対して、あんな独裁国家に返すわけにはいかないとソウルの街をむりやり見物させ亡命を勧める
これも一種の洗脳よね
無事に北に帰ったあとも、南と同じ拷問まがいの取り調べが… 結局どちらもやってることは変わらない
家族のために北に戻った主人公が、虚無になってしまったのが彼の心情を物語ってるのかな
船の故障さえなければ、何も知らなければ、家族とずっと平和に暮らせてただろうに…
ところで此度のキム・ギドク
あんまりギドクっぽくない😳!!
ギドク作品ではお馴染みの一言も喋らないキャラもいなければ、ギドクらしいシュールさも皆無
これ言われなければ監督キム・ギドクって気づけないくらい、ギドクにしてはクセのない作風だった😳!