彦次郎

温泉しかばね芸者の彦次郎のレビュー・感想・評価

温泉しかばね芸者(2017年製作の映画)
3.4
脚本家がロケ隊と共に「呪われた芸者伝説」がある小さな村でその芸者のシナリオを書いたことでその通りに惨劇が始まるホラーコメディ。1960年代~70年代のサイケデリックな雰囲気を漂わせております。
タイトルにある『しかばね芸者』は鬼畜な男性たちに輪姦されて自殺し怨念と化した存在で対する主役は監督やバイト先でもいびられる脚本家村井実紗。シナリオが実現化するという能力を得たとたんに鬱積されたものを爆発させるヤバい内向さですが右手を切り落とされてもチェーンソーを右手に装備してしかばね芸者と死闘する猛者でもあります。
肉感的な女社長や欲深いプロデューサー等登場人物は少ないですが分かりやすい仕様。性格の悪い童貞監督というだけでもキャラ立ちしてますが脳露出をしてボンドで切断面をくっつけて生き延び轢き逃げ逃走し最終的に訳の分からん世界線に入っていった目白監督がしかばね芸者以上に不合理な存在として印象的でした。
本編の時間が短くサクッと鑑賞できるのが実に良いのですが特筆すべきは挿入歌とエンディング曲。特にエンディング曲のサビはカラオケで歌いたくなりました。
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