金宮さん

ある日本の絵描き少年の金宮さんのレビュー・感想・評価

ある日本の絵描き少年(2018年製作の映画)
5.0
映画にもまだまだこんな新しい表現方法があった。

主人公が漫画家を目指し挫折し再生するまでの30と数年間を、その年代に描いていたであろう絵のタッチで映像化。さらさらっとトレンドをおさらいできる効果とともに、主人公の作風のブレを端的に表現。筆を折ったタイミングで実写化したりもする。

主人公は完全に同世代なので各時代の流行モチーフが登場するのはテンションあがるし、しれっとヴァルキリープロファイルの絵が登場していたのでメインカルチャー以外のところでも話が合いそうだ。(著作権だけ心配だけど)

自分なんかはクリエイターでもなんでもないが、楽しく絵を描いていたときのことを思い出して再起するシークエンスは、そのきっかけも含めとってもよくわかるし、なんだか込み上げるものがあった。あとお母さんの温度感がとてもよい。明らかに背中押してますよね。
金宮さん

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