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キングスマン:ファースト・エージェントのheroheroのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

これはボクが求めていたキングスマンではない。
第一次世界大戦を絡ませて、話を壮大にしたかったのだろうけど、主人公のオーランド・オックスフォード公が、陰では特殊訓練を積んでいたというような設定もなく、年齢に合わない超人的な戦闘能力を突然次々繰り出すのは、説得力が無さ過ぎる。
そして、実在人物達を闇の組織のメンバーにすることで、面白みが増しているかというと、そうでもない。
そもそもモートンは彼らを使ってイギリスを壊滅させ、世界を混乱に陥れた後、何がしたかったのか。ただ壊滅させるだけ?
彼の立場で世界を牛耳ることは不可能だし、武器商人として稼ぎたいという魂胆も無い。
単なるイカれたヤツ?
しかもその本拠地は2作目と同様しょぼい。
その辺がとてもいい加減なので、こいつはどうやってメンバーを集められたのかとか、メンバーの面々は彼の何に惚れて部下になったのかとか、色々疑問が湧いてきて、物語の展開に乗れず、観ていて非常にダレた。
ラスプーチンとのバトルも、結局銃弾で始末するなら、あんな間怠っこしい事しないで、最初から隙見て撃ち殺せばいいじゃん。何がしたいの?
そしてラストでは、ヒトラーも悪の組織の仲間で、レーニンと共に左右のバランスを取るとか、ちょっと無理ありすぎ。
ヒトラーの生い立ちぐらい、少し調べてからにした方がいい。
なんでも盛れば面白くなると思ったら大間違いだ。
もうあの一作目のようなオリジナリティを感じたキングスマン独自の雰囲気は、皆無となってしまった。残念。
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