てつこてつ

ホームステイ ボクと僕の100日間のてつこてつのレビュー・感想・評価

3.7
森絵都の原作は未読。

「バッド・ジーニアス」に続きタイ映画としては当たり作。プロデューサーが「バッド・ジーニアス」の人で、監督が「心霊写真」の人なんだね。どちらもジャンルは異なれど、タイ映画の傑作なので、それならば納得。

ジュヴナイルの範疇だけに収めてしまうにはあまりにも勿体ない、瑞々しくもほろ苦い一人の高校生の人間としての成長を描く青春ドラマ。

ファンタジー要素の演出として高度なVFXもやり過ぎない範囲で使われ、ところどころにハッとするほどカラフルで美しい映像が詰め込まれているので、映像美フェチの自分にはかなりツボにハマった。

ただ、自分で言うのも何だが、それなりに繊細な性格で学生時代を過ごした自分が思うに、あの程度の事で自殺をしようとか思うものかな?

主人公を演じた役者さんの表情が豊かでいいなあ。タイではアイドルとして有名らしいけど、「バッド・ジーニアス」にも出演していたと・・。金持ち生徒群の一人だったけな?

作品のキーワードの一つとしてドリアンが取り上げられるのも実にタイらしいし、タイ人でも苦手な人にはダメな果物なんね。

昨年日本映画版も公開された筈だけど、あっちの出来映えも気になるな。
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