サタンジャワの経年変化のレビュー・感想・評価

土着的慣習を下地とした恋愛譚に生の音楽や舞踊をあてる作業によって、植民地支配下で貧困にあえぐ小さな共同体の輪郭を顕在化。スクリーンの映像と舞台空間による地続き性を獲得し、互いに呼応しながら作品そのものの強度が徐々に増していく過程に心酔。
先日体感した『フィーバー･ルーム』との共通分母でもある「映画という概念を拡張させ新たなマテリアルと融合させていく」試みはアジア作品との親和性の高さを再認識させてくれる

@有楽町朝日ホール