中村屋酒店の兄弟の金宮さんのネタバレレビュー・内容・結末

田舎に残り稼業の酒屋を継いだ兄と東京から急に戻ってきた弟。兄は、認知症で息子のことすら忘れた母の面倒も1人でみているという苦境。弟はどうやら東京で充実した生活をしていたようである。

どうしても西川美和監督の「ゆれる」を想起させ、ヒリヒリ感が終始ただよう。弟は無邪気に逆撫でするような発言を繰り返すため、いつ爆発するのかとにかく怖い。兄は笑顔だが笑ってない感じ。

でも思わぬ方向に話はすすみ、着地するのは兄から弟への無償の愛。兄の葛藤、2人の関係性のぎこちなさ、前述のヒリヒリ具合がぐにゃーーっと混ざったうえでの結論なので兄の偉大さがより際立つ。

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・監督の白磯さんだったり兄役の長尾さんだったり、新しい才能に出会うととても嬉しくなる。「わたし達はおとな」や「佐々木インマイマイン」でも同様の感覚があったが、そんなときっていつも藤原季節さんがいる。