《アジアもハリウッドに負けてない！》
(あらすじ)
そう遠くない未来のインドネシア。度重なる気候変動の果てに世界規模で穀物不足が発生した。世界的にダメージを受けるなかで、インドネシアは穀物生産量トップを誇る国に。アンガは海兵から政治家に転身しインドネシアの政治を支配するPIRANASの議員になる。しかし、この政党には大きな秘密があったー。第32回東京国際映画祭CROSSCUTASIA部門作品。
(感想)
あれ、俺アベンジャーズエンドゲームでも観に来たんだっけ？と錯覚するほど、迫力満点な映画です。近未来のインドネシアを舞台に政府に立ち向かう6人の男たちを描いた作品。
個人的には監督も仰っていた"ハイテク"と"ローテク"を組み合わせることによるグラフィックが最高にカッコ良かったです。世界の先頭を立つようなインドネシアの近未来的な高層ビルと少し離れるとスラム街が広がっている街並みが今のアジア圏の姿を遠い未来でも映し出しています。
そして、アクションシーンもかなり拘っていました。狙撃シーンから殴り合いのシーンまであらゆる戦闘演出で息を呑むこと間違いなしです。
映画は全編英語で、これはインドネシアが世界の先進的なバックグラウンドを持つようになった設定を強く表現し、世界に向けて発信できる映画だからだと思います。私はハリウッドに負けじと、アジアが新たな映画の舵を握った姿を目の当たりにしたような気がします。監督初映画にも関わらずこの出来栄えに感動してしまい、監督にも「次回作期待してます」と言ったら喜んでくれました。本気で次回作楽しみにしてます✌️
