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カサブランカのcalanqueのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.5
序盤は入り込めないな…と思ったのですが、回想シーン(パリでの日々)あたりから、グイグイ引き込まれて夢中になって観た。

それにしても、リックのキャラクターは本当に格好良すぎです。
ツレない素振りをしている癖に、実はものすごく情に厚い…痺れます。
今時よくない表現なんでしょうけど、「男の中の男」って感じでしょうか。

アメリカ映画を観た時、たまに感じるキャラクターの薄っぺらさみたいなものは、この作品では一切感じなかった。
リックは勿論、イルザもラズロもルノー署長も、ピアノ弾きのサムも、全員魅力的な人物だった。

プロパガンダ映画なんでしょうけど、それだけで終わっておらず、しっかり見応えのある作品になっているところが素晴らしい。
1942年の映画を、2023年に観てこんなに面白いと思えるってよくよく考えたら凄いことですね。

観終わったあと、久々に世界史のおさらいをしてしまいました。
日頃、いかに教養と無縁な生活をしているのか…と実感。反省…。
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