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大いなる罪びとのkuuのレビュー・感想・評価

大いなる罪びと(1949年製作の映画)
4.5
メダル+ソリティア+ルーレット+占い+シンギングバード+虫眼鏡+鏡+十字架◎



監督:ロバート・シオドマック
原作:『賭博者』フョードル・ドストエフスキー著

あるきっかけで小説家が今まで縁のなかったギャンブルにのめり込み破滅していく姿を描いた作品です。

面白い!人生がある日を境に転がり落ちて行く…依存症は時間をかけて患って行くものと思っていた私には衝撃的でした!
ツキにツキまくり高揚感のピークに達すると人は冷静さを失い脳は今までと違うものに支配されていく…これは怖いです。
運を味方に付けながら節度を守って生きて行けたらいいのですが…運が尽きた時の身の振り方で人生が変わるのだと学びました。

グレゴリー・ペックの演技が素晴らしいです✨理想的な紳士からギャンブルに翻弄され心身ともに崩壊して行く哀れな男へ変貌する姿は見応えありました。
エヴァ・ガードナーとウォルター・ヒューストンとエセル・バリモア演じる一家を観ているだけでも飽きません。
その他キャストも素晴らしい顔ぶれでドラマの中に吸い込まれるような感覚で鑑賞することができました!

ドストエフスキーが主人公に自信を重ね執筆したとも言われる物語は非常に興味深く訴えるものがありました👍
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