総合的には良かったと思う。
yesかnoかで言えばyesみたいな。
凪沙と一果の出会いから徐々に交わりあっていく様や演技そのものもよかったし、脇を務める俳優陣も素晴らしかったと思う。
草彅剛のトランスジェンダー役の演技、正直最初は違和感あったけどそれも序盤だけで、細かいところまで繊細な演技だった。
特に好きなのは「お母さん」って言われた時の演技。めちゃくちゃ可愛かったなw
ただやっぱりいくつかモヤモヤの残る作品だったなっていうのが1番の感想になるかも。
一果の友達のりんちゃんとか、終盤の海のシーンなどちょっと回収が甘くないかなー
全てに結果を求めるわけではないけど、端折られる場所が残念だった。
いや、そこは教えてよ、みたいな。
あ、そうそう、舞台上で踊れなかった理由がりんちゃんの事を聞いた後だったからなのか曖昧だったのもめっちゃ気になったw
それに、こんな悲しくする必要があったのかと。問題提起としてのそれだというのは分かるけど、これは...どうなのかなぁ...
当事者ではないから一丸には言えないけど、同じ立場や今悩んでいる人達にとっての救いになってるのかなぁ。
とはいえ、凪沙が一果に対して段々と母性が目覚めていったり「ホントの母親」の絶対的存在に対しての心の動きだったり、
そういった演出はLGBTQ邦画の中でもグンを抜いて素晴らしかったと思った
だからこそ惜しい!って感じてしまう