原田太喜

護られなかった者たちへの原田太喜のレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.8
『護られなかった者たちへ』妻と鑑賞しました!東日本大震災と生活保護が絡む人間模様と連続殺人事件がテーマの重厚な人間ドラマを堪能できました!

 東日本大震災という避けられない未曾有の大災害の中でともに寄り添いあった世代も性別も異なる3人に思いっきり感情移入してしまったから、その後の顛末に胸がキューッとなった。
 殺人事件を追う刑事と当事者たちの過去のシーンが交互に描かれる。それでも犯人の正体はすっかり騙されていた。なぜ被害者が皆餓死なのか、舞台で踊る人の意味など後からハッとなる。
 災害はどうしようもないので怒りの向けようがないが、人災だと話は別。でもそれぞれの信念や立場もあるので完全悪という存在はいなかったと思う。

 出ているキャストが豪華だし、演技も上手なので全然長く感じることがなかった。特にスター性を抑えて実在感マシマシで演じていた佐藤健と芯の強さを体現されていた清原果耶さんが良かった!
原田太喜

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