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太陽がいっぱいのcalanqueのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
3.5
アラン・ドロン…。
さすが世紀の二枚目、と言われる程の美貌です。どうしてこんなに瞳が青くて透き通っているのか…。

まぶしいお日様と海、陽気なイタリアのバカンス…楽しいはずの風景なのに、終始暗くてドヨーンとした何かが漂う映画。

トムって賢いんだか馬鹿なんだかよく分からない。犯行も杜撰だし、今のご時世だったら一発でアウトだな…という印象。
まぁとんでもない悪事をはたらいてはいるけれども、
どことなく愛情に飢えてる感じもして、可哀想な青年に見えます。

マルジュと一線を超える時、彼女にギターを持たせたのが闇深いなぁ…と思いました。フィリップと自分を徹底的に同一化させようとしているのかな…。 
とんでもなくヤバい男ですね。

最後、束の間の夢に酔いしれているトムの表情が良かった。
原作は未読ですが、とてもいいラスト。
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