みーゆー

シン・仮面ライダーのみーゆーのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
4.1
幸福


暗くて重たくて絶望に溢れてて「優しさ」が最大の武器になって最大の弱点になる。それでも辛いって文字に一本足して幸せのために動いてくれるヒーローが結局好きなんだよなあ。

庵野さん?エヴァ?知りません。別にどうでも。仮面ライダーはとてもすきです。てか引っ張りすぎってうるさいのはオタクが騒ぎすぎじゃん?な、私だからかめちゃくちゃ興奮したしドキドキした。新解釈の仮面ライダーだとしたら最高だったよ。こういった目線も良い。「仮面ライダーが好きな男の子」だった監督が思うライダーを表現してくれたのならそれで大万歳。

孤高の存在、戦うにあたって孤独、なのは前提として、孤独な人間が、群れを嫌う人間が「仲間」を信頼していく様子が嫌いなもんか。だいすきだよ。予定調和?ありきたり?良いんです。「仲間と共に前を向いて力を合わせてみんなを守っていく」話が大好きなんだから。

「好き」が行動原理な一文字隼人がどう考えたって好きすぎる。柄本佑さんが変身してくれるって情報が出たその瞬間から嬉しくて、うれしくてたまらなかったけどそれをぶち越えてくる一文字隼人がそこにいて、めちゃくちゃテンション上がった。

これを観てライダーに興味持って好きになってくれる、とまでは期待できる気がしないけど。それでも、私の人生にヒーローがいてよかったと思える作品ばかりなので食わず嫌いが増えないといいなあ。

頼むよ、ヒーロー。
これからも私たちの心を守ってくれ〜!