人生を模索するアラサー女性が、モラトリアムを経て成長していく話。
良かった。
生き方の選択肢が増えた現代ならではのアラサー女性の感覚が、リアルに描かれているような気がした。
感覚的には共感できるところが多かった。
才色兼備で何をやっても優秀なのだが、移り気な性分で、仕事でも恋愛でも決定的な道が見つからない主人公。
30代になり、周囲から結婚して子供を持たないの?という雰囲気を感じているが、特段それを望んでいるわけじゃない。
それでも人生に思い悩むというより、軽やかに自由に漂い、感覚的に生きる主人公は、魅力的にも見えた。
最後が清々しい。普通にかっこいい。
12章に分かれおり、小話みたいで観やすい。