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リバー・ランズ・スルー・イットのKHのレビュー・感想・評価

4.5
モンタナの自然に囲まれた川で、一定のリズムを持って糸を投げるシーンが印象的だった。ノーマンたち家族にとって釣りとは、宗教との境界を持たず精神的行為の一種として描かれる。
その日その日を生きる弟と、着々とリアルを生きる兄との対比が良かった。普段家族の食卓でも仲間内でも話題をさらう弟だけど、兄が家族にシカゴ大で教職に就けることを告げ、みんなが喜んだ時の弟の顔が切なかった。でもその後、大きな魚を獲ったブラピがあまりに美しかった。
映画全体に流れている世の中に対する無常観と諦念観を感じた。定期的に観たくなる映画だなと思う。
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