映画ファンさんの映画レビュー・感想・評価

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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.4

40代のシングルマザーが20代のバンドボーカルと関係を持ってしまうロマンス映画
アン・ハサウェイが若々しいため、あまり歳の差を感じさせるという点がうまく機能していなかったように感じられた

刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

3.9

シーズン5から5年経って作られたNetflix独占配信の劇場版!
元々長尺の映画程度の長さだったからか映画にしてもさほど違和感なく落とし込めてたと思う
どうして(死んだのが)あなたじゃないのと本作でも
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ファイヤーフォックス(1982年製作の映画)

3.1

パイロットの思考波だけで操縦できるソ連の戦闘機「ファイヤーフォックス」
その戦闘機を奪取すべく動き出す一時は引退していたパイロットのガントを描いていくアクション映画
トップガン以前の80年代前半として
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関心領域(2023年製作の映画)

4.3

アウシュビッツの隣に住む所長一家を描いていく社会派ホラー映画
何気ない日常会話から歯ブラシの中にダイヤがあっただのユダヤ人一家の私財が先に盗られただの物騒な言葉が唐突に飛び出してきたり、子供達が遊んで
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ルーキー(1990年製作の映画)

3.0

クリント・イーストウッド演じるベテラン刑事とチャーリー・シーン演じる新米刑事のバディアクション映画
当時、既に還暦間近でここまで動けるイーストウッドはさすがだなと感じる
監督イーストウッド映画としてこ
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流れる(1956年製作の映画)

4.0

幸田文の同名小説を成瀬巳喜男が忠実に映画化
女衒で男に搾取され続ける芸者たちの裏側に焦点を当てながら描いていたのが特徴的
これほどまでに閉塞的で制限された画面なのに登場する女性たちの強さを強調させるつ
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ダーティファイター(1978年製作の映画)

3.4

喧嘩屋のファイロが酒場の歌手リンに恋をしてしまうコメディ映画
不器用だが芯のある男を見事イーストウッドが演じ、ソンドラ・ロックの歌唱力も素晴らしい
チンピラ相手に夕陽のガンマンパロディのショットとテー
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ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)

3.7

上流階級の貴婦人イレーネが愛する息子の死をうけ貧困層に肩入れするも周囲からは理解されず奇異の目で見られていく映画
非常に裕福なカトリックを皮肉ったような内容になっていてロッセリーニがキリストというもの
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刑事ニコ/法の死角(1988年製作の映画)

2.7

セガールの初主演アクション映画!
この当時はまだ合気道ベースの徒手空拳とガンアクションがメインだったのが特徴的
いつからか今の雑な神拳へと変貌してしまったのか

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

2.8

パート1の直後から始まる後編!
前回よりも七人の侍をなぞる流れが増えたからか1作目のような他の惑星に出向かないので中盤まで絵面が少々退屈に感じられた
七人の侍を踏襲するならもう少し村人の活躍や戦略を練
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スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

3.4

約10年間期間が空いて復活したシリーズ第4作
序盤のタイトルマトリョーシカはちょっとくどく感じられた
ソフトリブート的な展開もしつつオリジナルを尊重しろというメタで終わらせるところは良かった

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

4.2

オーストラリアを舞台に父親が無理進駐を図り生き延びた姉弟を描いていく映画
果てしない荒野を右も左も分からない幼い2人が彷徨っていき、ニコラス・ローグ特有の広大な絵面がいつもと違って退廃的で残酷に思える
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胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

4.0

マリアンは恋人のポールとシチリアでバカンスしていた所、マリアンの元カレであるハリーとその娘ペンが現れ混沌としていく映画
ルカ・グァダニーノらしい美しい情景とは裏腹にダークな人間模様を描いていたのが印象
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エボリューション(2001年製作の映画)

2.8

アリゾナに隕石が落下し、地球外のDNAが入った液体を発見したことでエイリアンが誕生してしまうSFコメディ映画
防護服に虫が入り込みケツに食い込んでしまうくだりが笑えた
派手な爆発とエイリアンのいかにも
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.5

シェルブールの雨傘に並ぶジャック・ドゥミの代表的なミュージカル映画
前半は赤と青の配色が均等に分けられていたり、後半の白の表現が美しく後のトリコロール三部作にも通底するものがある
このような画作りだけ
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スター80(1983年製作の映画)

3.8

女優ドロシー・ストラットンが恋人でマネージャーのポールに殺された事件を基に映画化
嫉妬心を抱えたポールと対照的に描かれる若々しい華やかなドロシーを演じたマリエル・ヘミングウェイは中々ハマっていた
終盤
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.9

今度はイタリアのシチリアを舞台に、街を荒らすマフィアを成敗するマッコールを描いていく第3作!!
2作目の超人vs超人路線よりも1作目の勧善懲悪に徹した路線に戻したのは英断だと思う
真夜中のシチリアで背
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

3.6

暴力的になりホームレスになった父レックスと家を飛び出し順風満帆な人生を勝ち取った娘ジャネットを描いていく映画
前作ショートターム同様デスティン・ダニエル・クレイトンとブリー・ラーソンのタッグ!
現在と
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ラック 幸運をさがす旅(2022年製作の映画)

3.5

ピクサーを去った後のジョン・ラセターがプロデュースしたアップルTVプラスオリジナルのアニメーション映画
不運に取り憑かれた少女サムが幸福の銅貨を手にするも落としてしまい摩訶不思議な運の国に辿り着いてい
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.3

東京行きの119便が不慮の事故に見舞われたのも束の間、政府ですら手が出せないゲリラ組織が支配するホロ島に不時着し乗客全員が人質に取られてしまうパニックスリラー映画
ジェラルド・バトラー演じるブロディ機
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マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

3.7

殺しも厭わない変態を集めた見世物屋を描いていく一世を風靡したカルト映画
イエスの拷問を再現した見世物が悪辣で印象的(後にメル・ギブソンが大金をかけて実際に映画化するとは思わなかったが…)
モノクロなが
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マダガスカル3(2012年製作の映画)

3.7

アレックスたちがニューヨークへ戻るためペンギンズと協力していくシリーズ3作目
序盤から展開される警部との激しいカーチェイスは疾走感ありシリーズのアクションの中でも最も迫力があったと思う
サーカスに入っ
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黒いオルフェ(1959年製作の映画)

4.0

ギリシャ神話のオルフェとユリディスをリオデジャネイロに置き換えて映画化したもの
1950年代当時としてはかなり先進的で現代でも評価されている
前半は軽快な踊りと共に2人の恋愛模様や関係を掘り下げ、後半
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ブロークン・アロー(1996年製作の映画)

3.5

核弾頭を盗んだ空軍出身のテロリストのヴィックを追うライリーを描くアクション映画
ハリウッド進出を果たしたばかりでここまで規模の大きいアクションを任せられるジョン・ウーはさすがと感じる
ジョン・トラヴォ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.9

1985年実際に熊がコカインを摂取し大暴れした事件を基にしたブラックコメディスリラー映画
熊の姿をあまり映さず恐怖を演出するのは若干ジョーズを連想させる
1980年代が舞台なのでテーマも撮影も80年代
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

林業をやっていた夫の大祐がある日事故で亡くなってしまう、そんな中で大祐の兄の恭一が現れ死んだ夫は大祐ではない別人ということが明らかになっていく社会派ミステリー映画
在日問題や血筋に囚われがちな現代日本
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.1

アルツハイマーで引退を考える殺し屋が、最後の仕事を引き受けたところターゲットが少女だったため断念した結果、組織に追われていく映画
アルツハイマー描写は序盤だけで基本はいつものリーアム無双映画だが共演の
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ガス燈(1944年製作の映画)

3.9

夫のグレゴリーに束縛されてしまうポーラを描いていくスリラー映画
グレゴリーに洗脳され憑かれた表情を見せるポーラを演じたイングリッド・バーグマンが素晴らしくアカデミー主演女優賞を取ったのも納得だった

ことの次第(1981年製作の映画)

3.9

映画撮影の途中で予算が底をつきプロデューサーのゴードンと連絡もつかず監督自らハリウッドに向かう映画
ヴェンダース作品の中でも特にメタで個人的な映画だなと感じる
あえて映画撮影シーンをカラー、現場をモノ
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コン・エアー(1997年製作の映画)

3.3

模範囚として誠実に生きてきた元軍人のポーは仮釈放されコンエアーに乗ることになる、だが乗り合わせた機が極悪凶悪囚たちによってハイジャックされポーも巻き込まれてしまう映画
前半、看守が少し目を離した隙にあ
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魅せられて(1996年製作の映画)

3.7

死んだ母の詩をきっかけにトスカーナに訪れ19歳のルーシー、そこでルーシーに惹かれた男たちの欲を描いていく映画
処女であるルーシーが男の強烈な性欲に当てられてしまうという点はポランスキーの反撥に近しいも
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夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

4.1

1999年、核衛星の墜落が予期されたディストピアSF映画
ディザスタームービーのような直接的な脅威を描くのではなく、あえて俯瞰で撮った荒野や退廃的な人々を描くことで表現してしまうのがヴェンダースの才能
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スプラッシュ(1984年製作の映画)

3.5

人魚と出会った青果会社員アランの恋を描いていくロマンス映画
人魚とバレてしまう後半の流れはキングコングを男女逆転させた感じが若干強い
最後は2人が海に飛び込み手際よくまとめたのはロン・ハワードらしい

イギリスから来た男(1999年製作の映画)

3.5

出所した老年の男が娘の事故死を知り真相を突き止めるべくギャング組織と関わっていくクライムサスペンス映画
テレンス・スタンプが出所したてのギラギラした男を見事演じていたのは素晴らしい
クロスカッティング
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逃走迷路(1942年製作の映画)

3.8

無実の罪を着せられた消防士を描いていくサスペンス映画
後の北北西に進路を取れのプロトタイプ的なストーリーテリングで尺も短く見やすかった
ハリウッドパニック映画の基礎は何気にこの映画から生まれたのかもし
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

4.3

自殺未遂をしたショックから記憶喪失し幼児退行化した妻の佐知子を半ば誘拐し逃避行する夫の松本、何十年も前に男と約束し毎週土曜にベンチに座りながら待っている良子と足を洗ったヤクザの元組長の出会い、交通事故>>続きを読む

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