足りないものを数えるだけではだめだ。
逃げずに戦えば、絶対、誰かが見てくれている。
そして、やるべきことを、やり続けていると、見えてくるものがある。
遊川和彦の作品は、森山未來、武田鉄矢主演の『リミット -刑事の現場2-』でもそうだったが、時折、音楽と相まって宗教的色彩を帯びてくる時がある。
かって、教壇を去る原因をつくった教え子との再会のシーンで>>続きを読む
このドラマの主役は江口洋介でも、松雪泰子でもなく、医局長として、曲者ぞろいの医局を取りまとめ、若くして死んでいった渡辺いっけいのための物語だったのだろう。
本作はもちろん、NHKが海外ドラマとして90>>続きを読む
映画を観ないで、テレビドラマばかりを観ている。
中井貴一と小泉今日子の軽妙洒脱な会話が楽しい。
中井貴一の新たな魅力を引き出したのは、岡田惠和の脚本の力だ。
血のつながっていない女ばかりの三世代の家族が、美しい街金沢をベースに、それぞれが抱かえた問題を解決しようとする。
一度はみんなが幸せになれたと思った時があったが、それは儚い夢だった。
しかし、彼女ら>>続きを読む
加賀まりこ、木内みどり、本田博太郎、石田太郎らの脇役陣はもちろんのこと、冷静で、誠実で、ケレン味の無い演技で好演した武田真治に拍手を送りたい。
しかし、本作品の主人公は菅野美穂だ。私は、第一話の冒頭、>>続きを読む
まるで、洋画を観ているようだった。字幕を観なければわからなくなるし、素敵な言葉を聞き(?)逃してしまうからだ。
不謹慎かもしれないが、手話をドラマに使うのは卑怯だ。
「私はあなたの言葉をしゃべれないけ>>続きを読む
こういうのが、わかる齢になりました。
相変わらず、仲間由紀恵は優等生で、加瀬くんは尻に敷かれぱなしになりそうです。
山田太一の脚本の特徴である会話の「よそよそしさ」は今でも変わりません。
「悲しい>>続きを読む
無戸籍というのが、こういう状況で生じるということを、初めて知りました。
そして、この作品のラストは秀逸だ。
谷岡 玲、草野 広太、強く強く生きてゆけ。
『世界の中心で愛を叫ぶ』、本作品、そして、『仁』と連なっていく森下佳子の脚本家人生の初期の力作の数々。
おそらく、森下佳子は、既存の物語を脚色する力においては、現在、トップに位置している思われる。そし>>続きを読む
いろいろあるだろうが、期待通りいやそれ以上だった土屋太鳳を観られて幸せだった。彼女はふくよかで、健康的で、明るい性格な故に、真逆のこのような不幸な女を演じた時に垣間見せる哀しさに、酔いしれることができ>>続きを読む
ただただ、渾身の思いのこもった森下佳子の脚色と、若い二人、綾瀬はるか、山田孝之の清々しさに感服。
『そして彼女と僕は出逢った。十年ひと昔、言うなればそのひと昔をようやく語れるようになった頃、十回目の春の訪れ。何もかもが輝いて見えたあの頃。彼女は僕の「特別」だった。特別な人。特別な春の始まり。彼女は>>続きを読む
このような良質の作品に出会えたことがうれしい。
恐ろしい程の筆力で、珠玉の恋愛物語を創作したジェームス三木に感謝したい。
鵲(かささぎ)が七夕の架け橋を作る伝説の鳥であることを初めて知った。
「鵲>>続きを読む
「今の若いやつらも捨てたもんじゃないな。」と一瞬思ったが、それは逆じゃないかと思った。
どんどん社会を生きにくくし、また、それを知っていて傍観していたのは、私を含めた大人なんだから。
だけど、いつの世>>続きを読む