せっさんの映画レビュー・感想・評価

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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.2


登場人物誰のことも好きになれないから、政治的な背景があるにしても、単純にどういう話になるんだろう、誰が死んで誰が生き残るんだろうという、すごくフラットな目線で見れる。誰が死んでも悲しくないし、誰が生
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.1


校内で盗難事件が連発している中、教え子が疑われたカーラがわざと財布の入った上着を放置して盗撮し、映っていた服と同じ服を着た人を問いただしたことによって校内に広がる波紋を描いた話。

本来窃盗事件が起
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.3


濡れ衣を着せられて藩を追われた「正々堂々」が座右の銘の浪人の男が、商人の男と出会い囲碁を通じて友情を育みながら、慎ましやかに暮らしていたが、妻の死の真相を知ったことで復讐を決意する話。

話の展開や
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.9


最後の30分が急にとんでもなく面白い。前半は恐らくタランティーノが見ていたあの頃の安っぽいB級映画をできるだけ再現して、後半はそれを現代にチューニングした展開。

前半と後半で時代が変わったように見
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.7


ビル、今まで見た中の悪人で1番生理的に無理かも。キモすぎる。キドーのことちゃんと愛してて、さらにキドーもビルのこと愛してるのがより無理。あえて復讐をさせることで本当にキドーを自由にさせてあげたとも思
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人間の境界(2023年製作の映画)

4.0


ベラルーシを経由してポーランドに抜ければ安全なルートという情報を元に祖国を出た難民の一家が武装した国境警備隊により、ベラルーシとポーランドの境界の森に放置される話。

難民をベラルーシからポーランド
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.3


アメリカ(タランティーノ)の好きな日本が詰まった映画。バラエティで聞いたことある!っていうBGMがたくさんで、知らない所でキル・ビルのDNAは日本人に組み込まれてたんだな。

米国キャストのカタコト
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0


久しぶりの好きなアーティストのライブに行っていた日、娘が行方不明になって3ヶ月、必死にビラを配り、テレビの取材に応じるも成果は無い日々を送り、心が憔悴しきっていく母親を描いた話。

『空白』では撮ら
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.2


「大体死んだ」ワロタ。デニーロとサミュエル・L・ジャクソンのバカコントもっとあって良かった。

地味だけど、キャラの魅力だけでずっと見てられる。主演のパム・グリアに対するタランティーノのあなたはいつ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.7


みんな大好きアメリカが詰まった映画。ギルティなハンバーガーに甘ったるそうなミルクシェイク、パンケーキとベーコンを添えた朝食、粉を綺麗に並べて吸う麻薬、マッチで火をつけて吸うタバコ、日本が鎖国してくれ
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殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


森の中で女性が襲われる事件が発生し、10年前に逮捕したはずの犯人の手口と全く同じことが明らかになり、10年前の捜査を辿りつつ新たな捜査の様子も展開していくミステリー。

意外と最近こういうド直球のミ
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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

4.2


女子校の可憐な少女達が学校の行事でハンギングロックにピクニックに行ったところ、3人の少女と1人の先生が失踪し、その後の周囲の動揺を描いた話。

失踪事件という不吉な話だけど、その失踪事件を通して女性
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名探偵コナン 紺碧の棺(2007年製作の映画)

3.5


早すぎたシスターフッドもの。女同士の絆に群がる、金にしか目がない汚い男、もっと今の時代に上手くやればメッセージ性のあるものになりそう、と、クソフェミニストは思った。蘭と園子の絆が女海賊2人とリンクす
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

4.0


ほぼ全てのキャラクターが協力してチームプレーするアベンジャーズ感が好き。10周年らしいお祭り感。

ただ、「ブッサイクな顔やな」は相手が悪人だろうとも絶対言っちゃいかんで平次(笑)

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます


旅行先で知り合った家族の家に招待され、週末を過ごすことになった一家が、その家で数々の違和感を感じる話。

優しすぎる親は子供を守れない。強さを失った男は家族を守れない。それを残酷に突きつけてくる、こ
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.0


シーザーの死後数百年経った地球で、シーザーの名を語り帝国を築いた猿に人間と猿が立ち向かう話。

全三部作の主人公シーザーは、人間により育てられたので人間の愛情を知り、お互いの相容れない関係の複雑さも
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猿の惑星(1968年製作の映画)

4.2


2000年代の三部作猿の惑星の前日譚を見てからこっちを見ると、テイラーの目線よりも猿たちの目線から人間の愚かさを感じる。どんな生物でも結局自らの文明の素晴らしさを妄信し、他の種族を下等とみなす。
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.2


3部作で1番猿にフォーカス。猿たちの人間より人間らしい表情が印象的。シーザーという1人の英雄を描いた話の完結としても良かった。

人間がついに完全に頭おかしくなってディストピア感あるのが笑う。でも壁
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

4.4


人間が作った薬で知能が発達してるから、悲しいかな考え方は全て人間と同じ。前作は人間vs猿だったけど、成長して必ずしも人間も猿も複雑でそれぞれ違った考えを持っていると気づくシーザー。まだ育ててくれた男
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.3


有り余るエネルギー。

父親から受けたトラウマが原因で自分の怒りを抑えられない重度の癇癪持ちペニーがミヒャという男と出会い、少し心を開く話。

嫌なことや自分の思う通りにいかないことがあると、大声を
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辰巳(2023年製作の映画)

4.0


色んな汁が滴り落ちてますわ。

恋人を目の前で殺された辰巳が、その恋人の超暴れ馬な妹に手を焼きながらも復讐の手助けをしていく話。

男も女も全員汗も血も涙もヨダレも沢山垂れ流し、とにかく超至近距離で
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.2


普通に駅の伝言板にエモさを感じた。平成生まれだから伝言板というより落書きに使ってたけど、たまにXYZみたいな意味深な落書きかメッセージかあったんだよね(笑)

アニメ原作だし、すごくアニメに寄せてる
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


山の中の綺麗な水の流れる田舎町に暮らす花と父親の巧、そこにコロナ助成金を目当てにグランピング建設計画のために芸能会社の人々がやって来る話。

劇中では、"上の者"vs"下の者"の構図がたくさん示され
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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.0


蘭が金メダルのために戻って逃げ遅れるのだっる。そうまでして蘭を助けに行く設定いらん。おっちゃん推しだからこれさえ無ければかなり好き。

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

3.8


シーザーの何がいちばん賢いかって、人間と猿は共存できないことを悟って、侵略も服従もせず自ら安らぎの場所に身を置くことを選んだこと。色んな価値観を受け入れようみたいな現代に見ると、結局どうしても相容れ
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.3


ロシアによるウクライナ侵攻が始まった日からマリウポリに留まり続け、映像を記録し続けたAP通信記者が捉えた20日間の映像。

民間人とほぼ同じ目線でマリウポリを捉えたドキュメンタリーでもあり、20日間
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.2


地底世界で氷の光線を吐く怪獣を手なずけコングたちを支配する憎きチンパンジーをゴジラとコングが一緒に倒す話。

このコングゴジラシリーズは、怪獣達が何か会話してる様子を心の中でアテレコして見るのが結構
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名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004年製作の映画)

3.5


モンスターのポスターなのにモンスター全く出てこないB級映画並みに怪盗キッドがこの話に絡んでこなくて笑う。指輪は良いのかよキッドさんよぉ。本来の怪盗という目的を完全に失っている。

今回アクションのメ
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異人たち(2023年製作の映画)

3.8


ロンドンのマンションで1人寂しく暮らすアダムが、ひょんなことから故郷に帰った所死んだはずの両親と再会し、さらにマンションの住人ハリーと親密な関係を築いていく話。

日本版を見た事がないけど、お盆に死
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名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(2003年製作の映画)

3.8


当時初めて劇場で見たコナン映画。思い出補正で1番好きだけど、もう1回改めて見るとそんなに大したことないなぁ。能面と歌のインパクトが強すぎるのに、犯人が地味。最近のコナン全く見てないけどこんなもんなの
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メメント(2000年製作の映画)

4.0


10分間しか記憶が持たない男が自らの体に刻んだタトゥーと数枚の写真を頼りに妻を殺した犯人を探す話。

体にまで刻んで犯人を追う執着がさぞかし凄いと思いきや、刻んだ言葉も断片的で、写真に書いてあるメモ
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

4.0


使い慣れていない武器は争いのもと。名言すぎる。

確かにこの作品だけ、他のコナン作品とやけに毛色違う。日本の世相を語るし、断ち切れない悪しき血縁をどう乗り越えるか?という点でずっと一貫しててちゃんと
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成功したオタク(2021年製作の映画)

4.2


かつて本人からも認知され、番組共演も共に果たした"成功したオタク"だったが、本人の性的暴行事件により、行き場を失った自分の気持ちを整理するべくかつてのオタク仲間と再開し語り合うドキュメンタリー。
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.5


強くあれという呪い。

80年代に有名になったプロレス兄弟が呪われた一家と呼ばれることになった経緯を描いた話。

見る前から、「強さ」「男らしさ」「マッチョイズム」「父権的」みたいな話だろうとは思っ
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.0


車を介して人と人が出会ってコミュニケーションを取ってる若者たちの姿を見て、今の時代のSNSが車だったんだなぁと思った。自分がキラキラしてるアピールも、出会いの場も、情報収集も全て車を介して行われる。
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.5


めちゃくちゃ面白かった。

修道女になるために教会に来たマーガレットが、そこで酷い目にあっているように見える少女のことを調べるうちに自身も恐ろしい協会の陰謀に巻き込まれていく話。

ここ最近のいろん
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