よしまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

よしまる

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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.4

 ケネスプラナー監督のポワロ探偵の連作は評価がバラけていることもありなんとなく敬遠したままなのだけれど、これは予想を上回る良作だった。

 監督自身がベルファスト出身とのことで自叙伝的な要素もありつつ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

 2022年公開の映画で劇場配信含めて鑑賞済は31本。んが。半分ほどしかレビューできてない💦

 2023年はまずこれを消化していこうと思うのだけれど、昨年はなぜかモノクロ作品で気になる物がチラホラ。
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.5

 「オートクチュール」に続いてまたまたDiorを取り上げた映画が公開された。これは見逃す手はない!
 というのも、タイトルだけ見たとしてこれがDiorじゃなくてただのおばさんのシンデレラストーリーだっ
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.7

 友人とのオンライン上映会のお題目。

 ジェームズLブルックス×ジャックニコルソンといえば「愛と追憶の日々」を観ていて、それと比べるとシリアスな展開はまったくなくあくまでライトなコメディに徹している
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マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説(2021年製作の映画)

3.6

 渋谷で開催中の「マリークワント展」、劇場公開中の映画「マリークワント・スウィンギングロンドンの伝説」。
 どっちも観てきて、やはり60年代イギリスのポップカルチャーほど憧れたものはないなぁとあらため
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とんび(2022年製作の映画)

3.7

 すっかりごぶさたしてしまいました。

 東京でイベントがあったり親のことでいろいろあったり。あ、正直に言うと映画観ずにスプラトゥーン3やってた時間も結構ありましたけど😅
 2までよりレギュレーション
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監視者たち(2013年製作の映画)

3.8

 どんなに穴だらけだろうとハンヒョジュに惚れてしまったら最後、抗うことは困難を極めるw

 と、いうほどにハンヒョジュの魅力全開、いや、ほぼそれだけ、の映画(人によるw)。

 警察の中の一組織「監視
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

 是枝監督の苦手意識も韓国勢が吹き飛ばしてくれるはず!と、期待してみたけれど、やはり玉砕。

 以下、ネタバレのみならずお読みいただく方によってはたいへん不快な思いをされる可能性がおおいにありますので
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劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えて(2022年製作の映画)

4.6

 劇場版で何度か流れるドリカムによる主題歌。作詞はもちろん吉田美和。

「モビルスーツは進化するのに
 僕はどうだ?
 伝えたい言葉を選ぶのさえうまくいかない
何がしたいんだ?」

 良いとこの出筋で
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.1

 マンスリーヒッチ、今月はリメイクもされた人気作「ダイヤルMを廻せ!」。

 リメイクのほうもおススメしてくれた方がいて観なくちゃと思いつつ、まずはこちらを復習。

 同年公開の「裏窓」「喝采」で高い
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.8

 フィルマめっさ久しぶり!と思ってたのに、たったの2週間しか空いてなくてビックリ。

 ここ10年くらいで最高にメンタルやられる出来事があって、かなりのダメージを背負いながら仕事に邁進することで平静を
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M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.7

 ドナルドサザーランドにエリオットグールド、そしてロバートデュバル。
 70年代ものばかり観ているとそりゃあこの人たちには当たるよね。

 学生の時に観て、悪ガキがそのまんま大人になって戦場に来てしも
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.8

 フルチはサンゲリアしか観たことがないので、70年代を遡っていろいろ観ていこうと。

 オープニング、ドーバー海峡へと身を投げる女性が崖の壁面で何度も顔を削られズルムケになる。
 おお、さすがスプラッ
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タイム・アフター・タイム(1979年製作の映画)

4.3

 寡作ながら名監督と思っているニコラスメイヤーによる、SFでありロマコメでありスリラーでありファンタジーであり…いろんな要素がごった煮の楽しい楽しいタイムトラベルもの。

 主役はかのSF作家、H・G
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シノーラ(1972年製作の映画)

2.5

 70年代巡りでイーストウッドは欠かせないので、評価の低い本作をあえて初鑑賞。
 期待にそぐわぬ駄作だったw

 ジョンスタージェス監督は飲んだくれで役者を怒らせることに定評があり、そのぶん完成度にも
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まわり道(1974年製作の映画)

3.7

 もう40年くらい一推しの女優さん、ナタキンのデビュー作。15年ぶりくらいに観た。昔のビデオはリュディガーのほうが表紙だったけれどw

 主役のリュディガーフォーグラーは前作「都会のアリス」からの続投
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お熱い夜をあなたに(1972年製作の映画)

3.4

 ビリーワイルダー+IALダイアモンド+ジャックレモンという最強トリオによるコメディのうちまだ観ていなかったものを。

 ワイルダー監督「麗しのサブリナ」と同じサミュエルテイラーが原作。しかしこちらは
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パピヨン(1973年製作の映画)

4.0

 しばらく本丸の70年代レビューを続けます。

 スティーブマックィーンのピカレスク映画は、悲劇的な結末は少なく最終的に逃げおおせることが多いのだけれど、それでもなぜか最後までハラハラしてしまう。
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.2

 オードリーヘプバーンの「いつも2人で」のとこにも書いたけれど、そのときチョイ役で出たジャクリーンビセットに惚れ込んだトリュフォーがオファーして生まれた映画で、彼女を想定してシナリオも作られた。

 
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野火(2014年製作の映画)

3.1

 8月なので戦争をテーマにと、オンライン上映会で友人がセレクトしたタイトル。

 塚本晋也監督、何十年経っても、戦争を題材にしても、基本的にやりたいことは同じなんだなぁ。こんな作り物感満載のグロ描写で
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劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛(2022年製作の映画)

4.2

 滑り込みセーフで観れた〜。全5作絶対劇場で観ると誓ったので、ハサウェイもククルスドアンもすっ飛ばしたけれどトミノ信者としてはこれだけは外せなかった!

 さてさて。てっきり今回もドリカムと思いきや、
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吾輩は猫である(1975年製作の映画)

3.4

 市川崑×仲代達矢、実は「女王蜂」を観る前にこちらを観ていたのでついでにレビューしておこう。

 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」まで読んだことのある小説。なにげにタイトルは明朝体w
 いや、ちゃ
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アスファルト(2015年製作の映画)

3.5

 内輪の月一オンライン鑑賞会での1本。

 監督のサミュエルペンシェトリはジャンルイトランティニャンの娘婿、さらにその息子ジュールがイザベルユペールの相手役の少年を演じている。これはもうフランス映画界
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.6

 アメリカ的アイドル映画?

 日本でもアイドルが血まみれになってわちゃわちゃするB級映画は結構見受けられるけれど、こちらもどうしてなかなかのスプラッタっぷりで楽しめる。

 フーファイターズは初期の
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ミスター・グッドバーを探して(1977年製作の映画)

4.6

 何十年も前から観たいと思ってたものが観れて、ささやかな幸せを享受しようと思ったらまさかのエンディングにドーンと気持ちが沈んでしまったww

 リチャードブルックス監督作を観るのは「冷血」に続き2本目
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女王蜂(1978年製作の映画)

3.7

 先月末に間に合わなかったマンスリー金田一は「女王蜂」。市川崑のシリーズで唯一未見の作品なので超楽しみだった。こういう企画でもないとわざわざ観ることもなく、誘ってくれたlarabeeさんにあらためて感>>続きを読む

マーニー(1964年製作の映画)

3.3

 月イチでお届けしているヒッチコックレビュー、今回は後期のスリラー作品「マーニー」。

 前作の「鳥」で華々しくデビューしたティッピ・ヘドレンを連続起用。
犯罪者を主役にした物語であることからすでに王
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

 3年ほど前にフィルマのレビューを始めて以来、これほど忙しくなったことはないってくらい時間に追われてしまい、いつもいいねいただいてる方には不義理をしてすみません。

 時間がないのでついついアニメやド
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都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

4.0

 ヨウジヤマモトの服はなぜ黒いのか?

 その真相に迫ったドキュメンタリー!というのは冗談としても😅、ちゃんとなぜ黒なのかを明確に答えてくれている。
(ネタバレ案件かと思うので伏せておく)

 ニュー
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

 邦画の恋愛ドラマってどうしても作りもんぽくて白々しくて性に合わないんだけれど、これは良かった。

 原作とも言うべきクリープハイプの曲、その着想にジムジャームッシュ「ナイトオンザプラネット」があるこ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

 「Drストレンジ2」を観た時に、「スパイダーマンNWH」でマーベルは自らのエンタメハードルを1段階上げてしまったなと感じていて、さらに「トップガンマーヴェリック」という化け物みたいなエンタメ映画が出>>続きを読む

マーベル・ワンショット:”チーム・ソー”のその後(2018年製作の映画)

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 「チームソー」第3弾は、居なくなったソーの代わりにダリルが次の居候を探して別のチームを組むという、もはやチームダリル。あ、原題がちゃんとそうなっとる!すごいw

 この一般人のオッサン、なんで募集し
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マーベル・ワンショット:帰ってきた”チーム・ソー”(2017年製作の映画)

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 まさかの続編。これはドクター・ストレンジに収録されていたので5年前、デブになる以前のソーが筋肉キャラで売り出し中だった頃だw

 「脳は筋肉でできている」というところまではまあ良いとして、「全身が筋
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マーベル・ワンショット:”チーム・ソー”結成(2016年製作の映画)

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 「ラブ&サンダー」の前にmarkしておこうと思い、ついでにサクッと再見。

 円盤でしか観れなかったワンショットが今や月額で全部観れちゃうなんて、これのために買ってた方には申し訳ない💦

 mcuは
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ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

4.0

 ベルイマン・エステート。

 イングマールベルイマンが数々の映画を撮り自身も生涯を過ごしたフォーレ島には、彼の自宅や仕事場などが残されており、世界のアーチストたちに解放されている。申請すればそこで2
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

 劇場間に合わずレンタル借りられててとか色々タイミング合わない映画ってあると思うけれど、ようやく観れた♪

 切ないなぁ。

 幼い頃からの親友、ニーナの死を抱え込み、自分の人生さえも放棄して復讐に生
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