すがわらさんの映画レビュー・感想・評価

すがわら

すがわら

映画(44)
ドラマ(0)
アニメ(0)

トラペジウム(2024年製作の映画)

5.0

 他人の気持ちが分からない、良かれと思って他人を利用する、妄想癖、そうゆう子供の青春モノとして凄く良く出来てる。主人公の行動に他人事とは思えない部分があり、結構刺さった。

 ストーリーは徹底して主人
>>続きを読む

地球を守れ!(2003年製作の映画)

5.0

 地球がエイリアンに侵略されてるという誇大妄想に取り憑かれた主人公は敵の手先と思しきオッサンを誘拐。拷問して他のエイリアンの居場所を吐かせようとする。サスペンスとコメディの狭間をウロウロしながら予想外>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

 今までのノーラン映画の題材はアメコミや空想科学みたいなそれ自体がエンタメ向きで、撮る前から最低限の面白さを保証されているようなモノが多かったけど、今回は飛躍も奇跡も無いリアリズムの映画で、それ故に演>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

5.0

 やっぱり夏休みを撮らせたら金子修介の右に出るものはいないのだと改めて思わされた。
 純粋に話が面白かったし、そこに沖縄という地域性や監督の作風が絡み合うことで更に一段上の映画に仕上がっていると思った
>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

1.0

 ぬいぐるみと喋る人が優しいとは全く思わなかった。自分を正当化したい人の独りよがりな妄言を黙って聞いてくれるぬいぐるみが優しいだけ。

 本筋とは関係ないけど、主人公達が新歓の帰り道で「あの居酒屋の店
>>続きを読む

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

1.0

 ラスト、野原ひろし35歳・商社勤務・家持ち・既婚・二児の父が今回のヴィランである30歳・派遣・ヒョロガリ・童貞・ドルヲタに「君はまだ若いじゃないの!いくらでも人生変えられるよ!頑張れ!」と激励するシ>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

5.0

今のところ今年観た中で一番良かった。
ラストシーンが非常に自分好みでうっかり泣いた。エンドロールが終わっても微妙に涙が乾き切らなくて恥ずかしかった。

 かねてから自分の人生に負い目を感じていた中年男
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 2号ライダーがいいね👍と思った。
結局人類補完計画かよとも思ったけど案外満足した。
 まずシン・ウルトラマンのときに感じた話運びのぎこちなさが全く無かった事に驚いた。(シンマンも好きだけど)
 変な
>>続きを読む

理大囲城(2020年製作の映画)

5.0

 面白かった。
 普通選挙の実施を訴える学生たちが政府によって香港理大に閉じ込められた事件、香港理工大学包囲事件のドキュメンタリー。

 「ゴキブリ共をぶち殺してやる」と息巻く警官隊が学生(多くは未成
>>続きを読む

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

1.0

 個人が日本に戦争を仕掛ける話が凄く好き。この映画もこの系譜だと思うんだけどここ5年くらいで一番嫌いな映画。観なきゃよかった。何一つ好きになれるところがない。
 こうゆうカッコ付きの社会派を気取ってい
>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

5.0

 評論家気取りでそれっぽい事を言ってるだけのクセに食の何たるかを分かった気になっている"食通"ボーイフレンドのキャラが良かった。機会があれば料理人になることも吝かでないという風だったが実際に包丁を握ら>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

 まず自分自身と戸締まりの距離感を表明しておくと、恥ずかしながら自分は2年くらい前にアパートの鍵を失くしてしまって、それ以来戸締まりとは無縁の生活を送ってます。そんな自分でも主人公が鍵を閉めるシーンと>>続きを読む

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

5.0

 コロナ禍により失職しホームレスなってしまった女性(64)が、ゴミ拾いだけが生き甲斐の引きこもり男性(46)から社会のゴミとみなされ撲殺されるというこの世の終わりみたいな事件を元にした映画。マジメに生>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

5.0

 誰が観ても普通に楽しめる映画
「あらゆる武器がこれを操る者の身体の外延を成すとするなら、激烈な化学反応によって毎秒800mを超える速度を獲得した弾丸とは、速度と慣性質量の合成エネルギーと化して他者へ
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

5.0

 人生の中盤に差し掛かり、今一度、自分自身を振り返る時期を迎え、今までの自分とこれからの自分の狭間で「このままでいいのか」と不安や葛藤を抱える時期を"ミドルエイジ・クライシス"、人生の4分の1が過ぎた>>続きを読む

暴力人間(1997年製作の映画)

5.0

 この映画の暴力シーンはどう見てもホントに殴ってる。
 パワハラや洗脳まがいの恫喝が横行するQ大学映画部が、二人の「暴力人間」によるレイプとリンチで破壊されていく様子を描いたフェイクドキュメンタリー。
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

冷血な社会派スリラーかと思ってたら、『未知との遭遇』と『ジョーズ』を足し合わせたような血湧き肉躍る娯楽SFでビックリ。トワイライト・ゾーンやウルトラQのようなツイストも最高。個々の構成要素はよく知って>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

5.0

 最高に端正な映画。ストレートな行きて帰りし物語とプレデターのシンプルな行動原理がここまで綺麗に噛み合うとは思わなかった。セリフほぼ無しで、表情と息遣いで魅せていく終盤は本当に惹き込まれた。
 今年は
>>続きを読む

悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法!(2004年製作の映画)

5.0

 ショック!お下劣!悪魔の毒々修学旅行

 ロイド・カウフマン率いるトロマ・チームがカンヌ国際映画祭に乗り込んでB級アホアホ映画を売り捌く一部始終を記録したドキュメンタリー。というかホームビデオ。
 
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 空想特撮、私の好きな言葉です。
もう、良いところばかり目についてしまって冷静な視座を失っている。堪らない映画。

でも一応、平然を装うべく最初に悪い点を上げておく。

間違いなく、万人に受ける傑作で
>>続きを読む

劇場版 おうちでキャノンボール2020(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます



 曇天から始まるいつもと違うキャノンボール。2020年5月ロックダウンの閉塞感、停滞感を切り取った社会派キャノンボールかと思いきや、それだけにとどまらないあまりに衝撃的な映像の数々に劇場は大ウケ。
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

5.0

超好き。

アダム・マッケイ監督のポリティカル・コメディタッチが切り開いた隕石映画の新地平。隕石映画史上で一番好き。

彗星という激烈なカタストロフの前に、あらゆる人々のあらゆる思惑が脆くも崩れ去って
>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

5.0

毒×痛快、一瞬の涙

 長谷川監督は城戸誠を昔の自分だと言っていた。国会議事堂に忍び込むとき女装するのは監督自身が女装に凝っていたから。監督曰く「オレの女装は結構かわいい」
 城戸誠が原爆を作る動機は
>>続きを読む

青春100キロ(2016年製作の映画)

5.0

「もし君が2日間で100キロを走りきれたら上原亜衣に会わせてあげるよ」と言われた青年ケイくん(仮称)のマラソン・ドキュメンタリー。
 こんなアホな動機で100キロマラソンに挑戦するなんて、ほんとうに気
>>続きを読む

劇場版 虫皇帝(2009年製作の映画)

5.0

 カブトムシやクワガタを筆頭とする「昆虫軍」とサソリやタランチュラを筆頭とする「毒虫軍」が世紀のデスマッチ!
その様子をデジカメで捉えた実況ドキュメンタリー映画。

 血湧き肉躍るという慣用表現がある
>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

5.0

ジョナサン・ラーソン29歳が、30歳の誕生日を迎えるまでの8日間の話。

 冒頭の印象的なセリフ、「あと8日で俺の若さは消えてなくなる」という気分は非常によく分かる。
 私事で恐縮ですが、僕は来月で2
>>続きを読む

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

5.0

久々に見た。

汚ねえズートピア。
「食われてタマるか。」とかいう120点のキャッチコピー。

あのスーパーは至るところに星条旗が飾り付けられてるので恐らく独立記念日セール中。
実はアメリカ独立戦争モ
>>続きを読む

食人族(1981年製作の映画)

5.0

意外にも観たあと心が洗われるような気持ちになる映画だった

映画学生御一行が撮影と称して原住民の村へ押し入ってレイプ、屠殺、放火などやりたい放題。
村民を集会所に閉じ込めて焼き殺した後、「いやー、いい
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.5

面白かった。普通に面白かった。
30分で1年経過するという設定ならば当然、5秒に1回うんこするもんだと思ってたのに、そうゆう描写は無くて少し寂しかった。

くじらびと(2021年製作の映画)

4.7

決死隊vsクジラのラストバトルが最高。
銛で刺されたクジラの周りが鮮血で染まってゆく空撮シーンがとても良かった。
真っ赤な海で暴れ回るクジラと手作り木造船のぶつかり合いは手に汗握る大熱戦。
ここ最近で
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

未来のミライとは何だったのかと思うほど面白かった。
壮絶な過去がある訳でも無ければ、恋愛に執心してる訳でも無く、まして可愛い女子高生でも無い俺には9割関係無い話だったけど。
ただ、レディ・プレイヤーワ
>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます


朝の日差しに照らされたコングがのっそりと起き上がってケツを掻きながらグダグダ川を上って行って、滝つぼで顔を洗う一連のアバンシーンが最高。
その後幼女に挨拶して日課の槍投げに勤しむ姿も堪らない。

>>続きを読む

>|