トケグチアワユキさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.6

消えてしまった自分、忘れられた存在。
見られたい姿、理想とする自分。
手の届く関係、妄想の身体。

絶滅種が絶滅に至ったのは、絶滅したかったのか、せざるを得なかったのか。
絶滅したのか、させられたのか
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ラ・ブーム(1980年製作の映画)

3.9

テレビの前に座ったら、タイミングをはかったように始まっちゃって、ついつい最後まで観ちゃった。
社会現象化するほどの大ヒットをリアルタイムで知ってて、ふーんとか鼻で笑ってシニカルな態度をとってたんだけど
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泣いたことがないなんて、嘘つきめ(2020年製作の映画)

3.7

職場でからんでくるチャラい同僚より、宇宙と交信してる見ず知らずの人の方が断然好感を持てる。
が、しかし私には、酔いつぶれて真夜中に呼び出される関係性などありえないので、ここでは傍観者にさえなれない。
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僕たちは変わらない朝を迎える(2021年製作の映画)

4.0

パートナーとの感情が停滞する/別れるという局面において、外に向かって表現手段を持っていることは本当に羨ましい。
未練/執着みたいな相手にとって負の感情を昇華(消化)できる。
ましてや、こんなに美しい。
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POP!(2021年製作の映画)

4.4

とんでもない作品に出会ってしまったかもしれない。
とにかくすべてにおいてビミョウ。そう、微妙すぎるのだ。
こんなに「微妙」を追求できる監督もそうそういないだろうと思う。
終映後、舞台あいさつで監督が言
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

4.2

典型的なノワールもの。

設定という設定もその説明もなく、いきなり裏社会の内部分裂による抗争と逃走。
敵対するグループに、敵だか味方だかわからない女性が絡み、公安組織も加わり、特に善悪の境界も見せずに
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

4.2

中国第6世代の旗手ディアオ イーナン監督作2本立てで観た内の1本。
といっても、世代を追ってるわけじゃないどころか、中国映画を観たことさえほとんどない。
2本ともノワールものだったので、そういう監督な
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聖☆おにいさん(2013年製作の映画)

3.5

テレビドラマシリーズは最初のうち観てたんだけど、なんだかコント番組みたいでそのうち観なくなった。
で、この劇場版アニメを地上波で観てみたら、ああそうか!と。
テレビドラマシリーズに足りなかったのは、B
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.9

なんか、私のtweetさかのぼって読まれてるんじゃないかって気になってしまうほど、細かいディテールがいちいちツボ。
オトナどころかシルバー料金で観てる老人だけどさ。
きのこ帝国? cero? 夜電波?
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

4.2

敬愛するマンガ家ヤマシタトモコの原作で、志尊淳が出ているということで映画館へ。
ちなみに原作コミックは未読。
ベースにあるオカルト的なるものに一切興味がないので、どうかなと思いながら観はじめたけど、先
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

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超名作らしいけど、観たという記憶以外なにも残ってないわ。もう、一生観ることはないと思うけど、もしも見てしまったら、その時スコア付けます。

座頭市(2003年製作の映画)

4.0

すみません。観てません。
なんでスコアが付いてるかっていうと、サントラ盤に付けたんです。
サントラ素晴らしい。
ムーンライダーズの鈴木慶一。ファミコンゲームのMOTHERを手がけた鈴木慶一。
ずっと北
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ソナチネ(1993年製作の映画)

2.8

新宿で、公開最終日の最終回に入ったら、客が私ひとりだった思い出。
でっかい映画館にひとりきり。しかも歌舞伎町は目と鼻の先。内容が内容だけに、落ち着けないこと、この上ないwww

もともとビートたけしの
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.5

charaはこの映画に出たことで、いろいろとブレが出ちゃったと思ってて、彼女の魅力のある一部分を最大限に引き出していると思う反面、この映画のcharaがパブリックイメージになりすぎて、音楽家としての彼>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.8

私のもっとも愛するタイプの映画。
何も起きない、起こさない、白黒ハッキリさせない。
いや、付き合っちゃおうとするし、旅行するけど、でもグズグズうじうじ。Aとの会話に埋没していく。
食えねぇヤツ。でも生
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卒業(1967年製作の映画)

4.5

音楽の威力を最大限に活かしててイカシてる。
恋愛について「考える」ということを知るファーストステップだったかも。

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.1

うじゃうじゃとクソガキがいた60-70年代。
コンプライアンスのコの字もない60-70年代。
乱暴な人間が集団で力を誇示しても何の疑問も持たれなかった時代に、うじゃうじゃいたクソガキは、虫けらのように
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.2

うじゃうじゃとクソガキがいた60-70年代。
コンプライアンスのコの字もない60-70年代。
乱暴な人間が集団で力を誇示しても何の疑問も持たれなかった時代に、うじゃうじゃいたクソガキは、虫けらのように
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おかしなおかしな高校教師(1974年製作の映画)

4.5

ものすごく遠い記憶で、なんちゃら高校教師っていうギャグ映画を観た、という検索をして、これを特定。
イタリア映画だと思ってたが、フランス映画だったのか。
しかもジェーン バーキン出てる。
監督のシネマグ
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天使の涙(1995年製作の映画)

4.2

カレン モク!!!
彼女だけに満点。
で、なんにも覚えてない分、雰囲気で減点してみた。

ダンボールハウスガール(2001年製作の映画)

1.5

観たことをふいに思い出した。
原作が芥川賞受賞作じゃなかったか?
(いま調べたら違ったわ。前作が新潮新人賞だった。あのころ小説読みまくってて、記憶がぐちゃぐちゃだ)
その後、消息を聞かないし、フェイド
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.2

なんにもない。
雰囲気だけ。
そんなふうに言われてんだろうな。
それこそが、いいところなのに。
最初観たときは???とかなったけど、2回目で大好きになった。
ただ、今じゃその理由も思い出せないwww
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ハメット(1982年製作の映画)

4.0

この映画を観たことは覚えている。
けどヴェンダースが監督だったとはさっき知った。
たぶん、公開時に観たときにも、ヴェンダースだとは意識してなかった。
その程度でなぜ観たかというと、その頃の彼女が、映画
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ダラスの熱い日(1973年製作の映画)

4.0

いまだにいくつもの解釈でドキュメンタリーが作られているけど、どんなに追及しても結論はいつもウヤムヤになるジョン F ケネディ狙撃暗殺事件を題材に、ニュース映像を取り込んだドキュメンタリー風劇映画ってこ>>続きを読む

大地震(1974年製作の映画)

1.0

今で言う5.1サラウンドみたいな音響(っていうか振動)システムを開発してどかーんとブチ上げたハリウッド超大作パニック映画。
なんだけど、まあ座席がドドドドって響く程度で、いま考えりゃマッサージチェアの
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北国の帝王(1973年製作の映画)

3.9

転校したの、私が。
で、やっぱりともだちを作るためには何らかのキッカケがあるといいじゃん?
それが鉄道模型。
いや、大して好きだったわけじゃないのよ。
どっちかっていうと父が買いたかったんだと思う。
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