ミナカさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ミナカ

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デッドマン(1995年製作の映画)

4.6

死への旅。死とは何か?我々が想像しているものとは全く違うものがこの映画に存在し、古来地球上の民族全てが持っていたはずの死生観を揺さぶってくれるかのような作品。

西部劇という大きなモチーフの上にネイテ
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.5

やけにアニメーションが少ないなぁというのが第一印象。が、この作品に関するほぼ全てを新海監督1人で手がけたという事実に驚愕しました。そしてアニメーションが多ければ良い、少なければ悪いという単純なものでは>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.9

連作短編3つからなる作品。めちゃくちゃ揺さぶられました!

1,2と順調に進んでいき、最終章はいきなり結果を見せられ、それからストーリーを後追いするという展開。時系列が3だけ違うこともあり、大きなフッ
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天気の子(2019年製作の映画)

5.0

恥ずかしながらこんなに有名な作品とは知らず、何も分からないまま鑑賞。

まずは圧倒的すぎる景観美や光、音楽に感動!見たこともないアニメ表現に心奪われてしまいました🥲

現代風シャーマンか?と軽いノリで
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マジェスティック(2001年製作の映画)

5.0

<勇気を与え、与えられる>


めっちゃくちゃ面白かったです!

映画脚本家を目指す主人公ルークが、若い頃に共産党員の集会へ参加していたことから疑惑をかけられ、さらには事故で記憶を失ってしまう。
意識
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イバラード時間(2007年製作の映画)

3.4

作家/井上直久さんの映像画集。

20年ほど前にギャラリーに行ったことがあり、DVDを見つけて嬉しくなりました。

ストーリーはなく、軽く手を加えた絵に何処か物憂げで放牧的なアコースティック音楽が乗っ
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.6

<自由を求めた人間のドラマ>

冤罪で終身刑となったアンディを主人公に、監獄で友達となったレッドが物語を紡ぐ。

監獄/脱獄ものは初めてでしたが、社会の縮図的なものと解釈することで感情移入することがで
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.6

<誇り高き戦闘民族>

自らのプライドと国のために赤マント+パンツ1丁の筋肉漢300人が、100万の敵と戦うという嘘のようなホントの話し。

ストーリーは至極単純で、戦う理由を添えるくらいのもの。
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.6

宮沢賢治に影響受けたであろう日本の原風景を舞台とする、過去の自分との対話。

物語は小学五年生時代の過去と、田舎暮らし体験をするOLである現在がクロスして進んでいく。

過去の設定は、この時代ならでは
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.4

人間の脳をフルに使えたらどうなるか?

誰もが考える題材をリュック・ベッソン監督が料理。

監督ネームバリューがそうさせるのか、グラフィックが凄いこともあるのか、なぜか粗探しをしてしまいがちな本作。細
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ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.6

ゴッドファーザーオブPunk、イギー&ストゥージズのドキュメンタリーを、旧知の仲であるジム・ジャームッシュが撮影。

さすがはジムといったところで、巷に溢れるバンドのドキュメンタリーとは一線を画すクオ
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争の狂気

前半は新人海兵の訓練キャンプ模様をひたすら描写。鬼教官の罵言や尋常ならぬ訓練で殺人機械へと化していく新人たち。

みっちり時間をかけてから、舞台は後半のベトナムへ。
いきなりカラ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.6

ついに最終回。エピソード8の気になる部分(DJ出てくるの?ラスト間際の少年は?)はなかったことになってるが(涙)、大満足の範疇でハッピーエンドとなり、めっちゃ泣けました〜!

アクションがもはやマトリ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

高速宇宙船!銃!チェイス!彼女とスラムを抜け出して夢見る一攫千金!
男の子のワクワクする要素てんこもりなスターウォーズ外伝。

エピソード5〜6での、レイア姫とのナンパなノリと全然違うハン・ソロにまず
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.6

ヴィジュアル的な見どころ満載。

物語が色々と同時進行していくので中盤くらいに少し混乱気味となりましたが、バトルシーン満載の今作大いに楽しめました。エピソード5に近い印象を受けます。あんまし頭使わずに
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第三の男(1949年製作の映画)

3.9

市民ケーンからの流れで鑑賞。

モノクロならではの陰影の使い方が見事。人影を大きく見せたり、ダッチアングルを多用することで不安感や緊張感が煽られる。弦楽器一本での嫌に陽気なBGMは逆にシニカル。

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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.9

時系列での1作目にあたる、エピソード4に繋がるスピンオフ作品。
評判通り最高の出来でした!

シリーズ恒例のあらすじがなく、色調暗めでダークネスな雰囲気を醸し出すオープニング。あたりはゴツゴツした岩肌
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.4

脚本や演出、アングルなどなど、80年も昔に今へと続く教科書になる手法を実戦した革新的作品とのことで、観てみました。

序盤である程度先を公開しているので、時系列が飛んでも話しについてけないって事がない
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キリクと魔女(1998年製作の映画)

3.9

天才ミッシェルオスロが放つ、独特の色彩や影絵が見事なアニメーション作品。

ちょこまかと動き回るキリクのように、お話しも分かりやすくトントン拍子に進む。なによりもこの素敵すぎる世界観は陶酔的で心踊らさ
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キリクと魔女2 4つのちっちゃな大冒険(2005年製作の映画)

-

タイトルこそ2だが、実際はショートストーリーを4つ集めた番外編的作品。

ミッシェルオスロの世界観爆発で、何も考えずに観ているだけで満たされる〜。

生き生きとしたアフリカ人←→意図的にアニメーション
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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.1

メインキャストのジャック、エンゾ、ジョアンナ。三者ともにキャラが立っていて、全員に共感できる。

ヒロインであるジョアンナは神秘的な雰囲気を纏ったジャックに恋心を抱くが、実は心に重い傷を負っているジャ
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.5

極度に人を信じられないボクサーのお話し。

元々は自伝も出ているノンフィクション。この内容を世に出すってどういう心境なんだろうと考えると、脇が締まる思いです。

試合に勝つことで認められたいのか、大切
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

まさかのスターウォーズ新章。現代の最高技術でスターウォーズを撮る!という気合いが十二分に伝わります。

賛否両論あるみたいですが、個人的には大満足を通り越して屈指の出来かも。
こういう超人気シリーズは
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プリンス&プリンセス(1999年製作の映画)

4.0

わかりやすいストーリーもさることながら、効果音、色彩、構図、光と影の構成、、、この監督は人間がプリミティブに気持ちいいというモノを誰よりも心得てるんじゃないか。みんなたしかに子供の頃持ってたはずのそれ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.6

悲しく報われない話しだった。。。

ここまでエグく作っているとは知らず、こりゃあ子供には見せられないわ。消化できないモヤモヤが映画が鑑賞後もずっと残ってて、こういうのを本当の名作っていうんだろうなぁ。
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.6

CGのクオリティが上がりまくり、ジェダイ総出の大戦闘は鳥肌モノのかっこよさ。

前作での超可愛かったアナキンは、すっかり極悪面に。笑
ダークサイドに落ちていく彼の孤独や辛さ悲しみ、、、分かるなぁ。
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.2

1:50あたりのダースベイダーがルークを暗黒面に勧誘するシーンが最高すぎる。

左腕だけで熱さを伝える演技っぷりがまじでヤバい。こんな熱く迫られたら、間違いなく僕は帝国側に入団してしまうっっっ!!!
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.5

今更ながら初スターウォーズで、時系列に全部観てみようとまずは4。

これが元祖スターウォーズか!元祖SF(?)かー!と、歴史の始まりを目の当たりにしたようでニヤリ。

1977年公開ということでさすが
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レオン(1994年製作の映画)

4.3

殺し屋と少女の悲しい物語。

個人的にはめちゃくちゃ面白かった!

闇の中から不気味に顔を出し、仕事を遂行するレオン。
家族を皆殺しにされたマチルダで幕は開ける。

ストーリーはとてもシンプルだし、登
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

なんでそうなっちゃうんだ!と、想像しうる展開に行かないが、そこを深く考えさせられるのがこの映画の醍醐味だと思います。

稔の立場や環境を序盤で丁寧に描いているからこそ、中盤の心の動きがとっても伝わって
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

もはやお約束と化した脚本のパイレーツ・オブ・カリビアン5作目。

個人的には1作目での、立場が二転三転するハラハラ感がパイレーツの大きな魅力だったのですが、やはりそこから大きく遠ざかってしまった。が、
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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(2006年製作の映画)

3.8

前作の大ヒットを追い風に、壮大に増したスケールのパイレーツ・オブ・カリビアン第二弾。

船のディティールや不気味な土着民族など、細部への作り込みは更に上回り、アクションやバトルシーンなどの迫力ももちろ
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アニマトリックス(2003年製作の映画)

3.6

9つの短編からなるオムニバス作品。

一話ごとに作風が全く違うので、進むたびに脳内チャンネル切り替え作業が必要。私の場合は途中で脳がパンクしかけになって、2週目でようやく理解できた気がします。前半が本
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