ジョニマさんの映画レビュー・感想・評価

ジョニマ

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ワイルド・タウン/英雄伝説(2004年製作の映画)

3.5

いやいやいやいや、って言いたくなるような勧善懲悪のヒーロー物語。
といっても、日本のヒーローもののような完全無欠の品行方正な主人公でないところが、ちょっとアメリカン・テイストだけどね。
ヒーローは何し
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

パステルカラーを基調とした画面はポップだし、劇中劇という構成も凝っているし、面白いと言えば面白いのだけど、なんかスッキリしないのだ。
それは実際の人生がスッキリしていないから、それを見事に表していると
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

最近はハリウッド系のエンターテイメントを観る機会が多いせいか、ゆったりとした時間の流れにビックリする。
全編を通してスリルと興奮はほとんどないし、英国人はどうなのかは知らないが、日本人的には笑う場面も
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メメント(2000年製作の映画)

3.4

この映画をサスペンスと考えるか、人間の本質に迫るヒューマンドラマと考えるかによって評価は変わってくるとは思う。
サスペンスとして考えると、物語が進行するにつれ、明らかになってくる真実にザワザワするし、
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.7

この映画の最大のポイントとしては、トム・クルーズが主人公を演じてるということだけど、実話と断われると、モデルとなった人物本人はこんな良い男なワケはないだろうし、もっと地味な俳優が演じた方がリアリティと>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.0

ヨーロッパの片田舎、ルーマニア。その悪い部分と良い部分がどちらも余すことなく描かれている。
画面を見ているだけで豊かではないことが伝わってくるくらいにルーマニアは貧しいのだろう。その貧しさ故に、国全体
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

くさい脚本にクサイ演技。良く分からんが、神木隆之介の演技はアレでエエんですか、専門家の皆様。
文句を先に書いておくと、ゴジラがそこまで来ているのに、我先に逃げようとせず、傍観してる人たちはやられるため
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キャビン(2011年製作の映画)

3.5

トゥルーマン・ショーのホラー版というのが一番分かりやすいか。
予算はまあまあ掛かってるとは思うけど、そんなに効果的には使われてないと思うな。
完成度は高くないと思う。そもそもの設定自体にあまり説得力が
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

外国人による日本映画と言って良いのか。
ともかくスタッフ達は基本的に外国人達で、何故か日本を舞台にしている。日本理解に頓珍漢なところは全然ないから、きっとかなりの日本好きな外国人達によるものなのだろう
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

古典的名作だから、本当は何も言うこともないのだけど。
現代の視点から見ると、陪審員全員が白人の中年および老年の男性で、黒人も黄色人種も女性もいないことに時代を感じる。
もちろんそれがこの作品の価値を貶
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

ハイ・ファッションなんかに興味はないし、「プラダを着た悪魔」と言われても、プラダなんか着てる連中とは基本的に付き合ってないから良く分からん、という人にも十分面白いと思う。
しかし、アン・ハサウェイくら
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.7

緊迫の冒頭シーンからこの映画は紛うことなき名作だということを確信出来る。
ニール船長による月面着陸という誰もが知ってる成功譚なのに緊張感は半端ない。
そして、お涙頂戴の感動物語でもない。むしろその真逆
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

泣いた。
それだけ、ストーリーに入り込むことが出来たということだと思う。

アニメと音楽との相性は決して良くないと思っていたし、ジャズというのはさらにアニメにとっても微妙なテーマだと思っていたのだけど
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

こんなアイデア一発の映画の企画が通って、よく映画されたもんだと感心する。
あまりにぶっ飛んだ設定の映画だから、下らないよねぇ、って笑って観る映画かと思えばそうではないようで、意外なほどシリアスに映画は
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.7

今さらこんなことを言うのも全く意味がないのだけど、冒頭のファミリー・レストランのシーンだけで圧倒される。フィルムからタランティーノの才気が満ち溢れているのだ。
ストーリーはぶっ飛んではいるんだけど、リ
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タイム・トゥ・ラン(2015年製作の映画)

3.8

単なる人情話と言えばそうだし、アメリカ映画特有の「終わりよければすべてよし」映画とも言える。
主人公とその周辺の登場人物たちの命はとんでもなく大切なものとして扱われるけど、途中で殺される雑魚キャラの死
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.2

さすがの名作である。最初から最後まで緊張感が半端ないし、結末の薄気味悪さも絶品。ジョディ・フォスターの清楚で理知的だけど野心的な役柄を見事に演じているのは素晴らしい。しかし、なんと言っても、アンソニー>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.2

見てはならないものを見るという黒い快感でニヤニヤしながら観てしまう。作りとしては古典的なコメディなんだけど、題材のブラックさがキツ目かつ、ちょうど良いアクセントとなっていて、クセになるのだ。
なんと言
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.0

名作の誉れ高い作品なんだけど、歳を重ねてから改めて鑑賞。歳を取るとこういうテーマに切実感がなくなるのか、無邪鬼を通じて語られる押井守の世界観がどうにもピンと来ない。
若い頃は世界のど真ん中にいない分、
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.2

キングスマンの第1作が傑作だったので、すぐに鑑賞。
1作を踏まえたシーンが多く、記憶に新しかったので余計に楽しめた。
悪役の人たちの陰謀も第1作に続いて、あり得ないんだけどあり得そうな壮大な設定はとて
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.6

文句なしのエンターテイメントの快作。
スパイ映画好きな人にとっては、壮大なストーリーも笑うくらい高性能なスパイ・ガジェットも堪らんよね。
スパイ映画と言えば、なんと言っても007と比較せざるを得ないけ
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Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

3.7

怖いし、面白いんだけど、中途半端感が拭えないんだよな。
少なくともアクションものではないし、サイコホラーにしては視聴者はそれ程追い詰められることもない。安心して観ていられるのだ。
主人公は殺人の快感が
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BELUSHI ベルーシ(2020年製作の映画)

3.5

もちろん僕もジョン・ベルーシはBlues Brothersでしか知らなかったんだけど、こんな人だったんだね。ダン・エイクロイドとの関係性や、ダン・エイクロイドがゴースト・バスターズの脚本を手掛けていた>>続きを読む

プリズン・エクスペリメント(2015年製作の映画)

3.8

怖いよー。
人間の闇を描くという意味では、どんな戦争映画よりも怖いかも。
ナチを描くのであれば、この人達は元々狂信的な人たちなんだろうな、などと思い込むことが出来るけど、この映画は違う。
コインの裏表
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.4

抜群に面白い。
単なるアクション映画の部分と、時々出てくる社会派な描写のバランスがとても良いのだ。
過剰なマスコミの功名争い、ビジネスで全てを割り切って自信たっぷりに自己中心な振る舞いをする男、警察の
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リンゴ・スター:そのうちの1つ(2022年製作の映画)

2.5

ドキュメンタリー映画として、これまで知らなかったレアな情報が提供されるワケではない。リンゴのドラム技術と人柄をひたすら賛美する内容は控え目に言って見応えはないし、退屈だ。
しかし、映画そのもののより酷
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アムステルダム(2022年製作の映画)

4.0

結構、政治的なストーリーなんだけど、エンターテイメントとして十分成立している。
日本にはこんな映画無いというのは、日本人にとっては少なくとも最近は政治はポップではないということなんだろう。
こういう映
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

原作を読んでから観たのだけど、犬王ってこういう話だったのね。
アニメはとにかく光と闇の使い方が素晴らしい。そういう意味では映画館で観るべき作品かもしれない。
ちょっと残念だったのは、世阿弥の素足のとこ
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.5

これは傑作。
冒頭のあり得ないアクション・シーンから、息をつかせない展開とどんでん返しの連想が凄い。最後のベニスのシーンもどんなロケをしたんだか、想像もつかない。
しかし、ダニエル・クレイグの惚れ惚れ
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RONIN(1998年製作の映画)

3.5

ロバート・デニーロとジャン・レノを揃えて、撮る映画にしては大味過ぎるだろ!というのが、率直な感想。
そりゃ緊迫感もあるし、ニースやアルル、パリでのカーチェイスは息を呑む迫力だし、良く撮影許可が出たなと
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ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

4.0

控え目に言って、最高だよね。ロックの歴史を彩る伝説のバンドが次から次へと登場する。クイーン、ストーン・ローゼス、オアシス、コールド・プレイ…数え出したら、本当にキリがない。
僕はこの映画を観るまではロ
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ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡(2017年製作の映画)

3.6

ロックンロールの歴史の名脇役、ミック・ロンソン。昔だったら、こんなドキュメンタリーを作られることもなく、歴史の中に埋もれていっただろう人が、取り上げられ、その半生を知ることが出来るのは嬉しい限りだ。>>続きを読む

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.8

とにかく絵になる男、アントニオ猪木。この映画に映るどの写真もどの動画も人間が真剣に生きる、何事も蔑ろにしない時にだけ現れる強い表情をしている。こんな人が自分の周囲に入れば、ある意味暑苦しくてしょうがな>>続きを読む

ジャニス リトル・ガール・ブルー(2015年製作の映画)

3.6

ジャニスに興味のある人って、今の日本にどんだけいるんだろう。僕だって、かなりの洋楽好きだと自負しているのだけど、初めて聴いたのはたぶん30過ぎてからだと思うのだ。
でもジャニスを初めて聴いた時はぶっ飛
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

まあ、教訓のない映画だからこそ、面白いと思う人には面白いのかな。
個人的には、音楽にもっとこだわって欲しかったな。アリ曲使うのもそりゃ悪くないけど、あまり知られていない曲なら分かるけど、テイク・オン・
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.0

ここまで変態を全面に押し出されると、変態ってなんなの?って気になるんだよな。
もっと密やかな、人に見せられない趣味なんじゃないと困るんだよな。というか興奮しない。
ここまで来ると、一般教養としての変態
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